7人のメガネ男子にごちゅーい!
藍は、生徒会室のロックを解除した。私達は生徒会室の中に入る。

「何で、お前らがいるんだよ……」

生徒会室の中には、生徒会委員と。何故か尚矢と総長様。と、愛美がいた。

「お前に関係無いだろ。俺達は、頼み事があるんだよ。…お前ら、組のメンバーを決められるんだろ?」

「えっ?!そうなの?!」

私、初耳なんだけど?!

「あぁ、そうだ」

会長は、ソファに脚を組んで座ってた。

「えぇ、じゃあ、つまらないじゃん」

「そういう問題じゃないんだよ…。梓が、海乃とならないと、……。えっと、……」

尚矢が、視線を泳がせながら頬を掻いた。

「俺が、尚矢の好きな奴バラすぞって脅したんだよ」

総長様が、偉そうに立って私のオデコをコツンと軽く叩いた。

「総長様って、性格悪いんだね」

私は、叩かれたオデコを優しく撫でながら言った。

「うるせ」

「そんなに、尚矢をイジメるなら総長様の好きな人バラすから」

「なっ……!!テメ!!」

「何……?優花、こんな糞男の事好きなの?」

藍が、尚矢の事を指差す。尚矢は、藍の頭をベシンッと叩いた。

「えっ?だって、先輩…、友達だし」

「へぇ。なら、良いんだ。と、も、だ、ち、程度ならね」

「お前、調子乗るのも、いい加減にしろよ。オカマ」

「僕、今生徒会委員だから、組のメンバーを決められるんだけどな…?せ、ん、ぱ、いさん!」

藍が、黒笑いで尚矢を見つめる。尚矢は、舌打ちして壁を殴ってた。

「てか、何で私と組じゃないと、コイツの好きな人バラすんだよ」

愛美が、尚矢の事を指差して面倒くさそうに呟く。

「まぁ、どうでも良いだろ。…で?組、一緒にしてもらいてぇんだけど。会長さん」

「……………」

会長は、うーん、うーん、と悩んでた。

「いっその事、皆同じにしちゃおーよー!」

直樹君が、笑顔で叫ぶ。

「……………」

「そういう事って出来るんですか?」

私が、会長に聞く。…会長は、私の事を少し見てから立ち上がった。

「多分出来る!」

「多分かよ」

「あぁ!多分だ!」

「まぁ、良いだろ。梓。言っただけでも、海乃となれる可能性が高くなっただろ?」

「……そうだな……。まぁ、良いか」

「って、事で。さっさと生徒会室から出てくれないかな?」

藍が、尚矢の背中を押しながら言った。

「いや、俺達、応援団の所まで聞くつもりで来た」

「応援…団…?」

そんなの去年あったけ?

「今年から、組の男女別々で応援団をする事になったんだよ。今年は、4つの組があって、それを男女分ける。…だから、8つの応援が見れるんだ」

風真君が、珍しく本を読みながら私に説明してくれた。

「へぇ……。ありがとう……。…………。風真君、何の本見てるの?」

「あっ?…あぁ、コレ。…友達に勧められた本だよ。…何か、ドロドロの恋愛小説」

ハッキリ言ってつまんねぇんだよな、と風真君がページをめくる。

「早く、応援何するか教えろよ」

「私も聞きたい」

「私も……」

「まぁ、まぁ、そんな焦るな。今、発表してやる」

会長は、ポケットから綺麗に折りたたんだ紙を取り出した。
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