7人のメガネ男子にごちゅーい!
『プログラム1。一学年、二学年、三学年男子の二人三脚です。出場者は、指定位置にお集まり下さい』

最初は、一学年の二人三脚。……一番で、ゴールしたのは青組。二番で、ゴールしたのは赤組。三番で、ゴールしたのは黄組。四番で、ゴールしたのは白組。

「あっ、赤組二位だ!やったね!愛美!」

私は、隣に居る愛美に話し掛ける。

「うん!私も何か一番を、とれそうな気がする!さっき、ウォーミングアップしたから!」

尚矢を殺し掛けた件ですね…。ウォーミングアップと言うのは…。

「そっ、そっか!私も、ウォーミングアップしないと…」

って、愛美みたく強くないから無理だけど……。

「あっ、そう言えば。次、二学年じゃん。誰が出るんだ?」

「僕と、蓮だよ」

雪斗が、蓮さんを連れてきた。蓮さんは、凄い気合い(?)が入っていてハチマキを何故か腕に縛っていた。

「えぇえ?雪斗、足速いんだから一番最後の千メートルリレー出れば良かったじゃん…」

「いや、僕は運動神経悪いし…。それに、千メートルリレー出るのは。藍と風真と会長。ムカデリレーは、要と直樹と総長さん。だから」

「……………。何か、微妙な組み合わせだね…」

「それを言ったらダメだよ…。優花…」

「だね…。…じゃあ、頑張って。雪斗、蓮さん」

「うん!頑張る」

「ありがとう。優花ちゃん。じゃあ行ってくるね」

雪斗と、蓮さんは足首に紐を結び付けると息のあったコンビネーションで、スタート地点まで走っていった。

「これは、優勝が目に見えるね…」

「まぁ、雪斗が、ヘマしなければなの話だけどな…」

風真君が、私の隣に座って呟いた。太陽に照らされた赤い髪の毛は、凄い綺麗だった。

「しないよ。雪斗なら、ね」

多分…。と、心の中では。幼なじみとして、少し心配していた。

『二学年。二人三脚に、出る出場者は。指定位置に、お集まり下さい』

って、雪斗達行くの早かったんだね。

「アイツら、いつもドコか抜けてるよな…。何か、心配になってくるよな…」

「だっ、だね…」

ついつい、私の心の中の本音がもれてしまう。

「無駄に純粋と言うか…。バカと言うか…。純粋無垢だよな…」

「雪斗は、本当に小さい頃から純粋だよ。弱虫だけどね…」

「あぁ、そっか。幼児体型と雪斗って幼なじみなんだもんな」

「うん。愛美もだけどね。ねっ?愛っ…」

愛美の方に振り返ると、愛美は私の隣に居なかった。

「あっ、あれ?まっ、愛美?」

「あの女なら、チビに連れてかれてたぞ」

「総長様?」

「あぁ」

「そっか。なら、大丈夫か…。あっ、もう少しで、始まるよ!」

「そうだな。まぁ、どうでも良いけどな…」

『よーい!ドンッ!』

先生のスタート合図と共に、皆が走り出した。
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