7人のメガネ男子にごちゅーい!
「まぁ、そうだな。全国トップの私達に、喧嘩売ってくる馬鹿もいないしな……」

「だろうね……」

絶対、殺されて終わりだよね……。

私は、この後すぐに借り物競走だったので。スタート地点に行った。

お題は、よくありそうなお題だった。『一緒にいて楽しい人』と、出たので。私は、愛美を連れてゴールした。奇跡的に!一番でした!

「おーい、梓ー……。……死んでんの?」

私が、借り物競走が終わってゆっくり休んでいると。尚矢が、苦笑いしながら歩いてきた。

「死んでねぇ…。気失ってるダケだし…」

「…………。誰が殺ったんだ?」

「私」

愛美が、グランドを眺めながら。堂々と言った。

「なぁ?白目向いてるぞ?」

「気のせいだ」

「いや、どう見たって白目向いてるって。これ…。先公に、バレたらどうすんだよ…」

「……道端に倒れてましたって私が言う。私、優等生だし。信用される」

「自分で言いやがったし……。知らねぇぞ、バレたってよ……」

「ゴチャゴチャうるせぇな。お前が、殺ったって先生にチクるぞ」

愛美が、体育教師で学園一うるさい先生を指差した。

「チッ……。ウゼ……」

尚矢は、藍の体操着を引っ張って椅子から藍を退けた。そして藍が、座ってた椅子に尚矢が座った。

「おい。テメェ、そこ退けろよ。僕が、最初に座ってたんだよ。クソ、ノッポ、木偶の坊」

「あれ?君、いつから居たのぉ?小さすぎて見えなかったぁ!!」

「……はっ?」

「あれ?言葉の意味理解出来なかったんだ?相当バカなんだねぇ!君は!」

尚矢が、藍を見てニヤニヤしながら挑発していた。藍は、口元を何故か緩めて。

「君の過去を、優花に全てバラしても良いんだよ?」

「勝手にしろよ」

「ねぇ、ねぇ、優花。尚矢ってね?好きでも無い女の子と、いつもヤっ…。いったぁ!!!」

「お前なぁ!!言って良い事と、悪いことの区別がつかねぇのかよ!!」

「僕はぁ、バカ!だからぁ、区別がぁ!つかなかったんですぅ」

ニタニタと、藍が尚矢を正にバカにしてる笑顔で叫んでた。

「チッ……。マジウゼ……。男なら普通だろ。お前だって、そういう事が、一つや二つ位あっただろ?」

「ある訳無いじゃん。バカじゃないの?」

「へぇ、じゃあまだ。初体験シてないんだ?子供ですねぇ」

「だから?僕の初体験は、優花とヤるつもりだからね。君みたいに好きでも無い女と、ヤるより本当に好きな女の子とシた方が良いし。好きでも無い女とヤる位だったら、一生子供で良いよ」

「ふーん。純粋の奥に、腹黒い感情が見えるのは俺ダケか?」

「そうだね。本音を、言えば。僕は、優花をめちゃくちゃに壊す位に襲いたいね」

「ぶっ………」

私は、藍の口から問題発言が聞こえて。噴き出す。私の顔は暑さに比例して熱くなっていった。

「君達さぁ……。体育祭本番中にド下ネタは流石にヤメようよ……」

あっ、蓮さん……。……凄い、顔が呆れてた。

「違うよ。蓮。僕は、コイツの哀れな過去に、説教してたんだよ?だってさ、蓮?好きでも無い女と、ヤってたんだよ?考えられる?僕には、理解に苦しむね…」

「しょうがないじゃん。バカなんだからさ?藍、理解してあげよう?先輩だって、好き好んでヤってたか分からないでしょ?」

「お前さ、俺に味方してんのか敵なのか。どっちかにしろよ……」

「ん?俺は、味方も敵もしてない。俺が、思った事を、言っただけ」

「そうかい。そうかい。本当に、最近の二年は…」

「『生意気だな』……。だろ?先輩さん」

「あっ、風真君。お帰り」

風真君が、飲み物を片手に持ちながら私達の所に、集まった。

「あぁ……。ただいま……」

「あっ!!風真君が、飲んでるのって!」

「ん?苺ミルクだけど?それが、どうした?」

「ねぇ、ねぇ。風真君、私にも飲ませて!」

私は、目をキラキラさせて風真君におねだりをした。風真君は、一瞬戸惑ってから。私に自分の飲んでた苺ミルクを私に渡した。

「ほらっ……」

「ありがとう!風真君!」

私が、苺ミルクのストローをくわえて。ちょっとぬるい苺ミルクをゴクッと飲んだ。はぁ……。いつ飲んでも美味しい……。天国だ……。
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