7人のメガネ男子にごちゅーい!
「ぜってぇ嘘だな。要もそう思うよなー?」

「まぁ、少しは…」

「要君ひどっ…」

ちょっと期待した私は凄いダメージをクラった。

「ほら、2対1で、お前が薬を飲ませたって事になったぞ。白状しろ」

「いや、飲ませてないよ。……あっ、じゃあ藍に聞いてみれば分かるわよ」

「薬飲まされてたら嘘を言うかもしんねぇじゃん」

「本当に飲まされてないって~。信じてよ…。信じろよー」

私はヤケクソになってた。

「優花さんが男っぽくなった。クッ……ハハハッ…」

要君はツボに入ったらしく、ちょっとの間笑ってた。

「なんで、そんな所でツボ入んだよ」

「分かん……ない。ハハハッ」

「要君~。戻ってきて~」

「お前…まさか。要にも薬飲ませたのか?!」

「だーかーら、飲ませてないわよ!馬鹿」

「馬鹿とはなんだ!幼児体型」

「幼児体型って言わないでよ!気にしてんだから!」

「マジかよ」

ギャハハと馬鹿にするように笑っている風真君。

「もう、風真君大嫌い!馬ー鹿。馬ー鹿」

「馬鹿はお前だ」

「風真君の方が馬鹿」

「2人ともヤメな」

要君が仲裁に入った。ツボはどうやら治まったらしい。

「はい…」

「はい、はい」

「後、もう二時限目終わったよ」

「えっ!?早く教室戻らないと」

「幼児体型じゃあな。俺達昼までサボってから」

「幼児体型じゃないって!って、サボったら駄目じゃない」

「お前だってサボってたじゃねぇか。説得力ねぇよ。ほら、早く教室戻れって。チャイム鳴るぞ」 

「あっ、そうだった。風真君、要君。じゃあね~」

ガチャっと扉を閉めて走って三階に行く。ちょっとザワツいた廊下を走り、自分のクラスに戻った。

「優花。大丈夫だった?」

私が席に着いて三時限目の準備をしてたら藍が話しかけてきた。

「大丈夫じゃないよ~。なんで、助けてくれなかったのさ~」

「風真を止めれる人はいないし」

「まぁ、分かる気がする…」

「でしょ?だから、助けれなかった」

「ぅう……。……私さ、藍に薬飲ましてないよね?」

「はっ?何言ってんの?」

「飲ましてないよね?そうだよね?ありがとう。藍ー」

私は嬉しさのあまりギュッと藍に抱きついた。

「なっ……ちょっ。優花……離れてって」

「ごめん、ごめん。だって風真君達に私が藍に薬飲ませたんだろって言ってくるんだもん」

色白の藍の顔はほんのり赤かった。

「何で?」

「私が、藍は笑ったら可愛いって言ったら、藍が笑う所見たこと無いから薬飲まして笑わせたのかとか、言ってきた」

「可愛い…?」

「うん。可愛いもあるし、格好いいもあるよ」

「あぁ、そう。僕は人間だからそりゃあ笑うよ…」

「そうだよね?良かった~。風真君達に言われすぎて…いや、風真君にしかあまり言われてないけど、自分でも分からなくなったんだよね…」

洗脳されるとこだった…。

「達って?風真以外にいたの?」

「ん?要君がいたの。生徒会室に」

「ふーん。そうなんだ」

「うん。そう言えば藍の席ってどこ?」

「優花の斜め後ろ」

「えっ!?そうだったの?」

意外に近くだったんだ。てか、私藍の事いるって知らなかった。まぁ、クラス替えしたし当たり前か。
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