7人のメガネ男子にごちゅーい!
「はっ、速……」

やっぱり、愛美を呼べば良かった…。私のバカ…。

「よ、よし!気を取り直して、学園内を探そう!」

でも……、学園内って言っても結構な広さだし……。大変だな……。

「でも…まぁ、愛美速いし……」

って、頼ったらダメだよ。……隅々まで、探そう。

私は、地下から出る。そして、藍と初めて二人で話した裏庭に行くことにした。

ザッザッと、私が歩く度砂が鳴って、砂埃も舞う。

「………誰か、いる?」

「……………」

居ないか……。私って、もしかして、運悪い?

「はぁ……、皆いないな……」

私は、どっちかと言うと。雪斗と藍と会長チームに賛成だな。皆と、海も山も行って。思い出作って…。

でも、夏っていえば祭もあるよね。後、遊園地も良いな…、ってまぁ、ゴールデンウイークの時に行ったけど。お泊まりかいとかして、皆で、協力しながら宿題して。

「ふふっ………」

「……なに1人で笑ってんだよ」

総長様は、私だと思って安心したんだろう。木の陰から、総長様が出て来た。

「あっ!総長様!えへへ、1人?」

1人なら、捕まえれそう…。ふふふ……。

「悪いかよ」

「……えへへ、私、1人なら捕まえれそうだなって、思って!」

「ふん。俺、自慢じゃねぇけど、足はぇし。お前なんかに、捕まんねぇよ」

ベーッと総長様が、目の下の皮を人差し指で下げて、舌をだした。

「そのわりには、私と距離おいてるよね。総長様」

「……当たり前だろ。もし、挟み撃ちされてたら、困るし」

「あー、総長様ビビってるんだー!ビビりー!総長様のビビりー!」

「テメェ!!俺が、ビビりだと?!ふざけんな!」

総長様が、怒りながらズカズカ私の方に近寄る。五メートル位まで、私と総長様の距離が縮まると。私は総長様の所まで走る。でも、総長様は、私の行動に気付くと走って木に登った。

「えー、総長様小さいのに足速いね」

「一言余計だ!アホ!!!俺は、チビじゃねぇー!!!」

「チビって、言ってないよー!私は、小さいのにって、言ったんだよー!」

「殆ど同じだ!ボケッ!!!」

下にいる私と木に登ってる総長様と2人で言い争いをする。

「小さいと、チビは違うよ!!」

「同じだ!バカ!ボケ!チビ!バカ!」

「バカって、二回も言わないでよ!総長様のバカ!」

「あーもー!!!うるせぇな!早く、ほかの奴探してこいよ。チビ」

「総長様だって、チビじゃん!」

「そんな事ねぇよ!俺より、低い奴い…」

「優花!!」

愛美が、私の方に軽く走ってきた。

「あっ、愛美!あのね、総長様が……」

「海とソイツ以外の山の奴ら、もう捕まえた。後、全部チームだけ、いない…」

「えっ?!もう?!」

「うん。……、殆ど楽勝。……おい、お前!そこ動くな!今、捕まえてやる!」

愛美は、総長様が登っている木まで走って木に登りはじめる。

「ぅわっ!ちょっ、お前。木登れんのか?!」

「悪いか!!早く、おりれ!」

「ふざけんな!俺は、捕まりたくねぇから木に登ってんだよ!」

「ちっ……。優花、海と山どっちもチームの奴ら、皆集めて生徒会室に集まってて!私、コイツの事捕まえるから!」

「わっ、分かった!じゃあ、頑張ってね!」

「あぁ!」

私は、走りながら玄関に行って上靴にはきかえる。そして、一階を探そうと両腕を上に伸ばした。
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