７人のメガネ男子にごちゅーい！

「ま、まぁまぁ！もう、明日から夏休みなんだから！そんな、暗い空気はヤメようよ！ね？」

私は、苦笑いしながら藍と会長の間に割ってはいった。

「まぁ、そうだね」

「だ…、だな！」

藍は、優しく笑って、会長は、安堵の笑顔を浮かべていた。

「……………、おい。……今日、学園長に俺達呼ばれてなかったか？」

風真君が焦りのはいった低い声で、思い出すように言った。

「「「………………あ」」」

………………、今日、あっくん…。じゃなくて、学園長から直接メール来てたのをすっかり忘れてた……。

「お、おい！お前ら、早く行くぞ！」

愛美が生徒会室の扉を開けながら手で、早く出ろ、とジェスチャーする。

「え？愛美も呼ばれてたの？」

雪斗が、ビックリした様子で愛美に聞いた。

「あぁ。今日、じぃちゃんからメール来た」

「じぃちゃんって…お前、学園長の事……。学園長の孫じゃねぇんだか…」

総長様が愛美の頭を叩こうと、したところを愛美が、一発殴って止めた。

「私は、ここ夜月学園の学園長の孫だ」

「「「…………………」」」

生徒会委員(私と雪斗以外)と、総長様と尚矢の動きが止まる。

「おま、お前。冗談キツいな…！」

尚矢が、笑って愛美の背中をバシバシッ強く叩く。

「……ヤメろ。シバくぞ…。後、冗談じゃない。嘘だと思うなら、優花と雪斗に聞いてみろよ」

「お、おい。ワガママ女。コイツの言ってること本当か？」

総長様が、手を震わせながら私の方を見て聞いてきた。

「ワガママ女って、ヒドいな。……うん。愛美の言ってること本当だよ。……後、あっくんはね。愛美が、１人で総長してた時の、夜桜組の初代総長なんだよ。因みに、愛美は７代目」

「あっくん？誰？それ…」

藍が、私に聞いてきた。私は、はっ、として口を押さえる。

「優花と雪斗は、私のじぃちゃんの事を。あっくんって、呼ぶんだよ」

愛美が、面倒くさそうに、ダラダラと言った。藍は愛美の、ダラダラとしたその態度に、ちょっとムカついたのか。藍は微笑んでいるのに、目が笑ってなかった……。

「あっくん…、あ、学園長には、あまり外ではニックネームで言うなって言われてるんだ。ニックネーム、可愛いのに外見が厳ついおじさんだから、ヤメてって」

「ふーん……。まぁ、そんな事は、どうでもいい。早く、行けよ。お前ら。………いってぇええぇぇええー！！！！」

総長様が、私の話を面倒くさそうに聞いた。私は、それにムカついて、総長様の足を思いっきり踏んでから、尚矢の後ろに隠れた。

「バーカ！総長様のバーカ！」

「おい！テメェ！ぶっ殺してやる！尚矢の後ろから、出てこい！」

私は、尚矢の後ろから、手をちょこっと出す。

「はい、ちゃんと出したよー。総長様、私の体まで、言ってないから、手だけでも良いって事でしょ！」

「テメェ！俺の事、おちょくってんのか！」

総長様が、ズカズカと私の方に来て、私の手首を掴んだ。

「キャー、キャー！変態！愛美、助けてー！」

私は、あっくんに教えてもらった柔道技で総長様の事を背負い投げで、総長様の事を投げた。

「……………っ、………テメェ！クソ、待て！」

総長様は、背負い投げされたのに、一瞬で立ち上がり、私の首根っこを引っ張る。

「く、苦しい！」

「うる…」

「おい！そこのボウズ！私の大切な、優花ちゃんに、何てことをしてる！」

私は、小さい頃から聞き慣れてる声に、目を輝かせる。そして、私は聞き慣れてる声が聞こえてきた生徒会室の扉の方へ視線を向けた。