７人のメガネ男子にごちゅーい！

「あ、優花おかえり！」

藍が、私の所に駆け寄ってきてくれる。

「ただいまー！あっくん連れてきたよ！」

「あー………。これかい？壊れたドアって言うのは……？」

あっくんが、壊れているドアで片手で触りながら聞いてきた。

「はい、すいません」

蓮さんが、あっくんに謝る。あっくんは、蓮さんに向かって。

「いや、蓮君は悪くないよ…。……余り悪く言いたくないけど、今年の女の子は度がいきすぎているからね…。仕方ないよ……」

「ありがとうございます…」

「でも……、直すのには、時間が掛かるから…。明日から少しの間は、私の別荘で学園祭の準備をしなさい…」

「別荘まであるんだ……」

要君が、ビックリした顔で、あっくんの事を見ていた。

「まぁ、小さいけどね。隠れんぼで、二人鬼がいて、五時間捜しても見つからない位しかないから」

「結構、いや。凄い広いですけど？」

風真君が、苦笑いをして、あっくんに話しかけた。

ふ、ふふふふ、風真君が。け、けけけけ、敬語？！

「………………？！」

「……んだよ。幼児体型…」

風真君が、私の視線に気づいて、風真君も私の方に視線を動かした。

しかも、久しぶりに、ヒドいことを……。

「幼児体型じゃないもん！…まだ、多分……成長…するもん……」

自分で、言っておいて、段々と自信が無くなっていく。

「優花ちゃん、全然幼児体型じゃないよ。優花ちゃんは、そのままが一番いい体型だよ？」

あっくんが、優しい笑顔で、私の頭を撫でながら、慰めて…いや、ここは褒めてくれたと、思いたい。

「あっくん……」

「それに、風真君も。…幼児体型って、言っている割には…優花ちゃんの事が大好きだから。気にすることないよ」

「…んな……っ……？！が、ががが、学園長……、な、なに言って……」

あっくんの言葉に、あからさまに、顔を赤くしながら焦る風真君。

………そんなに、私のことが嫌いなのかー！！だから、大好き、の言葉を訂正しようと、しているのかー！！！

「いいもん！風真君が、私のこと嫌いなら、私も風真君のこと嫌いになるもん！バーカ！風真君のノッポー！！！」

怒った私は、風真君に向かって、アッカンベーをした。

「なんだと？！幼児体型！……ていうか、いつ俺がお前のこと嫌いって言ったんだよ！勝手に、勘違いすんな！」

「だって訂正しようと、してたから私のこと嫌いなんでしょ！バーカ！バーカ！」

「はぁ？ふざけんな！誰が、嫌いだ！ボケ！好きだっつの！バカ！アホ！マヌケ！チビ！ボケ！幼児体型！」

「ほら、嫌いって……。………え？！」

風真君の口から、悪口と一緒に。私が嫌いじゃないと、言った。

私は、ビックリして、思わず声をあげてしまう。

「…………バーカ」

風真君は、あっくんと同じように、私の頭を優しく撫でる。

「…バカは、風真君だもん！バーカ！」

「……なんなの？優花と風真の無駄に、歯がゆい青春コント………」

藍が、微妙な苦笑いで、風真君に近寄って。風真君のお腹を殴った。

「いって！……テメェ！なんで、殴るんだよ！チビ！」

風真君は、一瞬痛そうな顔したけれど。直ぐに、反撃の体制に早変わり。

「優花に、気安く触ったからね」

ケンカを起こしそうな２人の空気に、生徒会室にいる皆が、ヒヤヒヤし始める。