7人のメガネ男子にごちゅーい!
よし!頑張ろう!…と、思っていた五時間前の気楽な私。
「づがれだ…………」
あれから、かれこれ五時間も椅子に座りっぱなし。お尻痛いし、頭痛いし!
なにより、もう夜の八時!
「雪斗ー……、お腹空いたよ……」
机に突っ伏して、雪斗に訴えかける。
「…ん?……そうだね。…ちょっと休憩しよっか?僕、何か軽い食べ物買ってくるよ。…優花、ちょっと休んでて?」
雪斗は、ゆっくり椅子から立ち上がると、鞄から財布を出す。
……雪斗って、どこまで優しいんだろうか…。
私より、倍のスピードで仕事をこなして、私がした失敗を何も言わないで怒らずに直してくれてたし……。断然、私より疲れている筈なのに……。
そんな私が出来ることは……。
「雪斗!一緒に行こう!」
「え?…いいよ。優花、疲れてるんだからさ」
「ううん!全然元気!だから、一緒に行こう!」
「…でも、もう暗いから危険だよ。優花、女の子でしょ?」
いいから、座って?と、雪斗は立ち上がった私の肩に手を乗せて椅子に座らせれる。
「大丈夫だよ!雪斗ばかり、大変な思いをさせたくないから!」
私が、鞄に入っている財布を探している途中で、後ろから名前を呼ばれる。
「…おい。中山優花!」
「………っ、……は、はい?!」
私は、ビックリして声の聞こえた方へと視線を動かした。
視線を動かした先には、ドアにもたれ掛かって、腕を組んでいる会長がいた。
「お前は、雪斗の言うことを聞いて、少し休め。雪斗に手をやかせるな。…雪斗、行け」
「ありがとう、会長」
会長は、ドアにもたれ掛かるのを止めて雪斗に近付き。そして、雪斗の肩をポンポンと叩き、雪斗のことを部屋から出させる。
「……優花」
雪斗が居なくなった部屋で。会長と二人きりになる。私の名前を呼ぶ会長は、いつものふざけた声じゃなくて。とても、真剣な声をしていた。
「…はい……」
「雪斗は、お前が大好きだから、出来る限りの危険から避けたいんだ。…まぁ、勿論、生徒会委員全員だがな。…でも、誰よりお前の事を心配して大切にしている時間が長いのは雪斗だ。…そんな雪斗の事を。少しは、考えてあげたらどうだ」
「………………」
会長が、私にマトモな事を言ってきたのは、これが初めてなのかもしれない。
それくらいに、会長の声が怖かった。…私に、説教しているみたいに。
「小さい頃から雪斗を振り回してきたんだ。…だったら、高校生にもなったんだから。……雪斗に今までのお礼でもしろ」
「……………はい」
冷たい声で、会長が私に言葉を残すと、会長は部屋から出て行った。
一人残された私は、会長の言葉を何度も何度も頭の中で繰り返す。
「……………………」
本当に、今までの事を思い返してみると、本当に雪斗には迷惑かけてばかりだったな………。
それなのに、雪斗は文句一つ言わずに付き合ってくれて。…愛美もそうだ。……私なんかのワガママに二人は何も言わずに今まで付いてきてくれた。
でも、会長が言うとおり。私はもう、高校生。今までの私が、幼稚だった事くらいは、もう理解出来る歳。
……雪斗、愛美には、お礼を言っても言っても。…言いきれない位に、感謝してる。
だったら、今度からは行動で…言葉…でじゃないと、伝わらないんだ……。
「づがれだ…………」
あれから、かれこれ五時間も椅子に座りっぱなし。お尻痛いし、頭痛いし!
なにより、もう夜の八時!
「雪斗ー……、お腹空いたよ……」
机に突っ伏して、雪斗に訴えかける。
「…ん?……そうだね。…ちょっと休憩しよっか?僕、何か軽い食べ物買ってくるよ。…優花、ちょっと休んでて?」
雪斗は、ゆっくり椅子から立ち上がると、鞄から財布を出す。
……雪斗って、どこまで優しいんだろうか…。
私より、倍のスピードで仕事をこなして、私がした失敗を何も言わないで怒らずに直してくれてたし……。断然、私より疲れている筈なのに……。
そんな私が出来ることは……。
「雪斗!一緒に行こう!」
「え?…いいよ。優花、疲れてるんだからさ」
「ううん!全然元気!だから、一緒に行こう!」
「…でも、もう暗いから危険だよ。優花、女の子でしょ?」
いいから、座って?と、雪斗は立ち上がった私の肩に手を乗せて椅子に座らせれる。
「大丈夫だよ!雪斗ばかり、大変な思いをさせたくないから!」
私が、鞄に入っている財布を探している途中で、後ろから名前を呼ばれる。
「…おい。中山優花!」
「………っ、……は、はい?!」
私は、ビックリして声の聞こえた方へと視線を動かした。
視線を動かした先には、ドアにもたれ掛かって、腕を組んでいる会長がいた。
「お前は、雪斗の言うことを聞いて、少し休め。雪斗に手をやかせるな。…雪斗、行け」
「ありがとう、会長」
会長は、ドアにもたれ掛かるのを止めて雪斗に近付き。そして、雪斗の肩をポンポンと叩き、雪斗のことを部屋から出させる。
「……優花」
雪斗が居なくなった部屋で。会長と二人きりになる。私の名前を呼ぶ会長は、いつものふざけた声じゃなくて。とても、真剣な声をしていた。
「…はい……」
「雪斗は、お前が大好きだから、出来る限りの危険から避けたいんだ。…まぁ、勿論、生徒会委員全員だがな。…でも、誰よりお前の事を心配して大切にしている時間が長いのは雪斗だ。…そんな雪斗の事を。少しは、考えてあげたらどうだ」
「………………」
会長が、私にマトモな事を言ってきたのは、これが初めてなのかもしれない。
それくらいに、会長の声が怖かった。…私に、説教しているみたいに。
「小さい頃から雪斗を振り回してきたんだ。…だったら、高校生にもなったんだから。……雪斗に今までのお礼でもしろ」
「……………はい」
冷たい声で、会長が私に言葉を残すと、会長は部屋から出て行った。
一人残された私は、会長の言葉を何度も何度も頭の中で繰り返す。
「……………………」
本当に、今までの事を思い返してみると、本当に雪斗には迷惑かけてばかりだったな………。
それなのに、雪斗は文句一つ言わずに付き合ってくれて。…愛美もそうだ。……私なんかのワガママに二人は何も言わずに今まで付いてきてくれた。
でも、会長が言うとおり。私はもう、高校生。今までの私が、幼稚だった事くらいは、もう理解出来る歳。
……雪斗、愛美には、お礼を言っても言っても。…言いきれない位に、感謝してる。
だったら、今度からは行動で…言葉…でじゃないと、伝わらないんだ……。