7人のメガネ男子にごちゅーい!
「お前が、要に顔を近づけ過ぎで、なにも言えなくなってんだよ!アホ!」
風君は、いつものように容赦なく怒る。
「え?私のせいだったの?!…ご、ごめんね?要君……」
「…いや、だ、大丈夫……」
私が、謝ると要君は許してくれた。私は、安心して、ふぅ…と短い息を吐く。
「…そういえば、雪斗遅いなー…。もう夜の九時になっちゃうよ…」
「車とかに轢かれて、事故ってんじゃね?」
壁時計を見ながら、ボソッと呟くと、風真君が縁起でもないことを言い出す。
「ちょっ、ちょっと。冗談ヤメてよ。雪斗が事故ったら私、パニックになるじゃん…」
大切な幼なじみなのに…。
いや、ちょっと待てよ…。風真君の言ったことが本当だったら……。
しかも、時間も遅いし……。
「…………………」
最悪なことが頭をよぎり、私は無言で椅子から立ち上がる。
「あ、おい!どこ行くんだよ?!」
風真君の質問に、答えないで私は生徒会室から飛び出る。
会長も、蓮さんも、皆、声をかけてきたけれど、耳に入らなかった。
もう部活動の生徒もいなくなった暗い廊下は、私の不安を掻き立てる。
「…雪斗……」
私は、夢中で廊下を走り階段を掛け下がる。息切れが廊下に広がるけれど、そんなことは今、気にしている暇はない。
「…お願い…っ…だから、無事でいて……」
私が、泣きそうになりながら、廊下を走っていると、門を曲がった時に、誰かとぶつかった。
その衝撃で、私は後ろに転ぶ。
「……………っ、ごめんなさい…」
痛い不安痛い不安心配…。
全部の気持ちがゴチャゴチャに混ざって、私は尻餅ついたまま泣いてしまう。
「…優花?…ご、…ごめんね。大丈夫?痛かった…?」
頭上から聞こえてきた声は。聞きたかった声だった。
「………雪…斗……」
月明かりに照らされている、雪斗の顔は凄い心配そうな顔をしていた。
「どこぶつけた?ごめんね。僕が、ちゃんと気をつけてなかっ…、うわっ?!」
私は、雪斗が話している途中で、思い切り抱きつく。
「遅い!遅いよ!どれだけ心配したか…。バカ…、アホ…。雪斗のバカ…」
私は、泣きながら雪斗を責め立てた。雪斗は、ビックリしているのか、体が少し震えてた。
「……ご、ごごごごめ、めん……」
「なんで、…こんなに遅かった…のさ…」
私は、雪斗のYシャツにしがみつきながら、問いかけた。
「…えっとね、学校に戻る途中で、おばあさんが、僕の目の前で転んじゃってさ…。そのおばあさんの家まで、送ってあげてたんだ」
心配かけて、ごめんね?と、雪斗が私の頭を優しく撫でた。
「…どこまで、優しいのさ…。バカ……」
……雪斗は…、困っている人がいたら、絶対に助ける優しい人だから。
「優しくないよ。当たり前のことをしただけだよ。優花だって、僕の立場だったら、助けるでしょ?」
私が、首を縦にふると。雪斗が、ほらね?と言った。
雪斗自身が自分が人より優しいって…。そのことに気付いていないから…。
「…優しいよ…、雪斗は……。尊敬出来る位に…凄い…優しいよ」
言葉にしたほうが、分かってもらえる。
「そんなことないよ、…でも。ありがとう」
雪斗は、優しい声で私にお礼を言った。
…お礼を言われるようなこと言っていないのに…。なんで……。
こんなに、この人は優しいのかな。
風君は、いつものように容赦なく怒る。
「え?私のせいだったの?!…ご、ごめんね?要君……」
「…いや、だ、大丈夫……」
私が、謝ると要君は許してくれた。私は、安心して、ふぅ…と短い息を吐く。
「…そういえば、雪斗遅いなー…。もう夜の九時になっちゃうよ…」
「車とかに轢かれて、事故ってんじゃね?」
壁時計を見ながら、ボソッと呟くと、風真君が縁起でもないことを言い出す。
「ちょっ、ちょっと。冗談ヤメてよ。雪斗が事故ったら私、パニックになるじゃん…」
大切な幼なじみなのに…。
いや、ちょっと待てよ…。風真君の言ったことが本当だったら……。
しかも、時間も遅いし……。
「…………………」
最悪なことが頭をよぎり、私は無言で椅子から立ち上がる。
「あ、おい!どこ行くんだよ?!」
風真君の質問に、答えないで私は生徒会室から飛び出る。
会長も、蓮さんも、皆、声をかけてきたけれど、耳に入らなかった。
もう部活動の生徒もいなくなった暗い廊下は、私の不安を掻き立てる。
「…雪斗……」
私は、夢中で廊下を走り階段を掛け下がる。息切れが廊下に広がるけれど、そんなことは今、気にしている暇はない。
「…お願い…っ…だから、無事でいて……」
私が、泣きそうになりながら、廊下を走っていると、門を曲がった時に、誰かとぶつかった。
その衝撃で、私は後ろに転ぶ。
「……………っ、ごめんなさい…」
痛い不安痛い不安心配…。
全部の気持ちがゴチャゴチャに混ざって、私は尻餅ついたまま泣いてしまう。
「…優花?…ご、…ごめんね。大丈夫?痛かった…?」
頭上から聞こえてきた声は。聞きたかった声だった。
「………雪…斗……」
月明かりに照らされている、雪斗の顔は凄い心配そうな顔をしていた。
「どこぶつけた?ごめんね。僕が、ちゃんと気をつけてなかっ…、うわっ?!」
私は、雪斗が話している途中で、思い切り抱きつく。
「遅い!遅いよ!どれだけ心配したか…。バカ…、アホ…。雪斗のバカ…」
私は、泣きながら雪斗を責め立てた。雪斗は、ビックリしているのか、体が少し震えてた。
「……ご、ごごごごめ、めん……」
「なんで、…こんなに遅かった…のさ…」
私は、雪斗のYシャツにしがみつきながら、問いかけた。
「…えっとね、学校に戻る途中で、おばあさんが、僕の目の前で転んじゃってさ…。そのおばあさんの家まで、送ってあげてたんだ」
心配かけて、ごめんね?と、雪斗が私の頭を優しく撫でた。
「…どこまで、優しいのさ…。バカ……」
……雪斗は…、困っている人がいたら、絶対に助ける優しい人だから。
「優しくないよ。当たり前のことをしただけだよ。優花だって、僕の立場だったら、助けるでしょ?」
私が、首を縦にふると。雪斗が、ほらね?と言った。
雪斗自身が自分が人より優しいって…。そのことに気付いていないから…。
「…優しいよ…、雪斗は……。尊敬出来る位に…凄い…優しいよ」
言葉にしたほうが、分かってもらえる。
「そんなことないよ、…でも。ありがとう」
雪斗は、優しい声で私にお礼を言った。
…お礼を言われるようなこと言っていないのに…。なんで……。
こんなに、この人は優しいのかな。