7人のメガネ男子にごちゅーい!
夏のおつかい
「あー、あぢー、あぢー…あぢー!」
昼の学園。朝から生徒会室で学園祭の仕事をしていた私達。
実は、今日から別荘行く予定だったけど、あっくんに用事ができてしまい、壊れた生徒会室で仕事をする事になっていた。
「暑い、って言ったらもっと暑くなるってー。もう、ヤメてよー。風真君…」
そんな昼間の暑い時、急に風真君がソファから起き上がり叫ぶ。
風真君の一言でさらに暑くなった私。汗がタラリと一粒流れてきた。
「ていうか、仕事サボらないでよ!風真」
藍が、涼しい顔して手を動かしながら風真君に言う。
「おい!なんで、お前、汗出てないんだよ!?」
風真君は、オデコの汗を拭い、藍を指差す。
「………………?分かんない…、小さい頃から、暑いのに汗があんまり出ないんだよね」
藍は、手を止めずに不思議そうに首を傾げる。
「…お前って、どこまでも不思議な体だな…。顔も、体も性格も」
「顔って、どういうこと?…なに?僕が女みたいとでも言いたいの?」
藍は、一回手を置くと、風真君を睨みつける。
「まだ言ってねぇだろ!」
風真君は、ソファをバフッと叩く。ソファから綿埃が舞う。
「それって、言おうと思っていた…って事だよね?」
藍は、ニコッと笑った。目は笑っていない。
「何か問題でもあるのかよ」
「…ん?風真の寿命が短くなるだけだよ?」
藍はそう言うと、椅子から荒々しく立ち上がり、ソファにいる風真君の所まで走っていった。
「ぅわっ?!」
風真君は、慌ててソファから立ち上がる。
「…風真ー」
「ちょっ、こっち来るな!!」
藍は、風真君のYシャツを引っ張る。
「ごめんなさい、って言いなよ」
藍は、風真君の髪の毛を強く掴み少し下に下げる。
「いでででで!蓮、助けろ!助けろ!!」
「助けてって言いなよ、そこは。まぁ、助けるけど」
蓮さんは、風真君の頼み方に少し不満を持ちながらも、椅子から立ち上がった。
「藍、風真、ちゃんと仕事してくれるかな?」
ニコッと、黒笑いを浮かべる。
「…わ、分かったよ……」
「はいはい」
風真君、藍は落ち着きを取り戻して、席に戻った。
「はぁ……」
蓮さんは、風真君と藍を見て溜息を吐いた。
「蓮さん、大丈夫ですか?」
私は、蓮さんに視線を向けてニコッと笑う。
「あはは…、うん。大丈夫」
「あー!喉渇いたよー……」
蓮さんが元の席に戻ると、直樹君が腕を伸ばして椅子の背もたれに倒れる。
「黙って…話さないでよ直樹。じゃあ、皆の分の飲み物買ってきてよ」
藍がYシャツをパタパタとさせて、風を起こす。
「えー…。だって暑いもんー」
「あ、じゃあ私買ってくるよ?」
私は、椅子から立ち上がり、流れてきた汗を拭きながら、カバンから財布を取り出す。
「マジか?じゃあ、早く買ってこい。幼児体型」
「風真君の分だけ買わないもん」
「優花、いいよ。無理しなくて、直樹に買わせに行かせるから」
藍は優しい笑みを浮かべると、直樹君に財布を投げた。
「やっぱり、俺なの?!」
おっとと…と、直樹君は財布をキャッチした。
「え?なに?直樹は危険なアスファルトに優花を歩かせるの?優花が転んでケガしたらどうするの?僕にお嫁に来て貰うからね」
「え?!」
私はビックリして、声をあげてしまう。
「え?!なんでそうなるの?!優花ちゃんが、アスファルト歩くだけで?!」
「だけ?…へー、直樹は優花をそんな軽く見てたんだ」
「い、いや。そういう訳じゃなくて…」
「その程度なら、優花を好きになる資格ないよ。優花がいつ、どんな時、どんな場所で、どんな事になるかを考えていないとダメなんだよ。直樹はもっと優花のこと考えないとダメだよ」
「お前の場合異常なんだよ。バーカ」
藍の言葉に、風真君が顔をひきつらせる。
「え?どこが?」
「もういい…」
私は、風真君と藍に苦笑いを向けると。
「じゃあ、行ってくるね。…飲み物、何がいい?」
「優花ちゃん、いいよ。俺が行くから。直樹、一緒に行こっか?」
私が皆に飲みたい飲み物を聞くと、蓮さんが私の頭を優しく撫でる。
「えー……。分かったよー…」
直樹君は蓮さんの言うことに、少し不満そうにするけど、すぐにニコッと力なく笑う。
「え?…私も手伝いますよ!」
「幼児体型うるせーから、連れてけ」
「風真君のバカ!」
「んだとぉ?!」
風真君は、机をバンッと叩く。
「あーもー!お前らが一番うるさい!…暁風真!中山優花!罰として、二人で仲良く飲み物買ってこい!会長命令だ!」
さっきまで、一言も話してなかった会長が急に怒鳴って私と風真君にお金のはいった財布を投げつけた。
「金はそこにはいってるから、それで買ってこい。飲み物は全部お茶でいい」
「「…はい………」」
私と風真君は、財布をどっちが持つかでケンカをしながら、渋々飲み物をコンビニまで買いに生徒会室から出た。
昼の学園。朝から生徒会室で学園祭の仕事をしていた私達。
実は、今日から別荘行く予定だったけど、あっくんに用事ができてしまい、壊れた生徒会室で仕事をする事になっていた。
「暑い、って言ったらもっと暑くなるってー。もう、ヤメてよー。風真君…」
そんな昼間の暑い時、急に風真君がソファから起き上がり叫ぶ。
風真君の一言でさらに暑くなった私。汗がタラリと一粒流れてきた。
「ていうか、仕事サボらないでよ!風真」
藍が、涼しい顔して手を動かしながら風真君に言う。
「おい!なんで、お前、汗出てないんだよ!?」
風真君は、オデコの汗を拭い、藍を指差す。
「………………?分かんない…、小さい頃から、暑いのに汗があんまり出ないんだよね」
藍は、手を止めずに不思議そうに首を傾げる。
「…お前って、どこまでも不思議な体だな…。顔も、体も性格も」
「顔って、どういうこと?…なに?僕が女みたいとでも言いたいの?」
藍は、一回手を置くと、風真君を睨みつける。
「まだ言ってねぇだろ!」
風真君は、ソファをバフッと叩く。ソファから綿埃が舞う。
「それって、言おうと思っていた…って事だよね?」
藍は、ニコッと笑った。目は笑っていない。
「何か問題でもあるのかよ」
「…ん?風真の寿命が短くなるだけだよ?」
藍はそう言うと、椅子から荒々しく立ち上がり、ソファにいる風真君の所まで走っていった。
「ぅわっ?!」
風真君は、慌ててソファから立ち上がる。
「…風真ー」
「ちょっ、こっち来るな!!」
藍は、風真君のYシャツを引っ張る。
「ごめんなさい、って言いなよ」
藍は、風真君の髪の毛を強く掴み少し下に下げる。
「いでででで!蓮、助けろ!助けろ!!」
「助けてって言いなよ、そこは。まぁ、助けるけど」
蓮さんは、風真君の頼み方に少し不満を持ちながらも、椅子から立ち上がった。
「藍、風真、ちゃんと仕事してくれるかな?」
ニコッと、黒笑いを浮かべる。
「…わ、分かったよ……」
「はいはい」
風真君、藍は落ち着きを取り戻して、席に戻った。
「はぁ……」
蓮さんは、風真君と藍を見て溜息を吐いた。
「蓮さん、大丈夫ですか?」
私は、蓮さんに視線を向けてニコッと笑う。
「あはは…、うん。大丈夫」
「あー!喉渇いたよー……」
蓮さんが元の席に戻ると、直樹君が腕を伸ばして椅子の背もたれに倒れる。
「黙って…話さないでよ直樹。じゃあ、皆の分の飲み物買ってきてよ」
藍がYシャツをパタパタとさせて、風を起こす。
「えー…。だって暑いもんー」
「あ、じゃあ私買ってくるよ?」
私は、椅子から立ち上がり、流れてきた汗を拭きながら、カバンから財布を取り出す。
「マジか?じゃあ、早く買ってこい。幼児体型」
「風真君の分だけ買わないもん」
「優花、いいよ。無理しなくて、直樹に買わせに行かせるから」
藍は優しい笑みを浮かべると、直樹君に財布を投げた。
「やっぱり、俺なの?!」
おっとと…と、直樹君は財布をキャッチした。
「え?なに?直樹は危険なアスファルトに優花を歩かせるの?優花が転んでケガしたらどうするの?僕にお嫁に来て貰うからね」
「え?!」
私はビックリして、声をあげてしまう。
「え?!なんでそうなるの?!優花ちゃんが、アスファルト歩くだけで?!」
「だけ?…へー、直樹は優花をそんな軽く見てたんだ」
「い、いや。そういう訳じゃなくて…」
「その程度なら、優花を好きになる資格ないよ。優花がいつ、どんな時、どんな場所で、どんな事になるかを考えていないとダメなんだよ。直樹はもっと優花のこと考えないとダメだよ」
「お前の場合異常なんだよ。バーカ」
藍の言葉に、風真君が顔をひきつらせる。
「え?どこが?」
「もういい…」
私は、風真君と藍に苦笑いを向けると。
「じゃあ、行ってくるね。…飲み物、何がいい?」
「優花ちゃん、いいよ。俺が行くから。直樹、一緒に行こっか?」
私が皆に飲みたい飲み物を聞くと、蓮さんが私の頭を優しく撫でる。
「えー……。分かったよー…」
直樹君は蓮さんの言うことに、少し不満そうにするけど、すぐにニコッと力なく笑う。
「え?…私も手伝いますよ!」
「幼児体型うるせーから、連れてけ」
「風真君のバカ!」
「んだとぉ?!」
風真君は、机をバンッと叩く。
「あーもー!お前らが一番うるさい!…暁風真!中山優花!罰として、二人で仲良く飲み物買ってこい!会長命令だ!」
さっきまで、一言も話してなかった会長が急に怒鳴って私と風真君にお金のはいった財布を投げつけた。
「金はそこにはいってるから、それで買ってこい。飲み物は全部お茶でいい」
「「…はい………」」
私と風真君は、財布をどっちが持つかでケンカをしながら、渋々飲み物をコンビニまで買いに生徒会室から出た。