7人のメガネ男子にごちゅーい!
「優花ちゃん意外にやるねぇ」

と、直樹君。何を?

「優花さんいつの間に…」

と、要君。

「優花ちゃんがココまで凄いとは…」

と、蓮さん。

「中山優花にもっと、興味が出たな…」

「あの…。なんですか?」

「いや、なんでも。会長、今日の俺の仕事ってなんすか?」

直樹君が会長に聞く。意外にちゃんと仕事するんだ…。

「直樹と風真と藍は無い。仕事ある奴を手伝え。中山優花、お前は、今日から風間雪斗の手伝えだ」

「はっ…はい」

「優花、仕事教えてあげるよ。ココじゃ、うるさいから、二人で教室行こうか」

藍がニッコリと笑う。ちょっと、ドキドキした。

「良いよ。藍。僕が優花に教えるから」

雪斗が私の腕を引っ張る。 

「俺がコイツに教える」

風真君が雪斗から私の腕を引っ張る。

「風真は、雑だからダメ。雪斗は説明下手くそだから雪斗もダメ。優花、僕と二人でやろう」 
「僕の方が仕事に慣れてるの!二人は引っ込んでて!」

「お前が引っ込んでろ。雪斗。藍もだ」

あの~。三人で喧嘩しないでよ……。

「ちょっ……。三人とも……」

すると、急に後ろに倒れそうになった…。

「お前ら、喧嘩するな。そんなに喧嘩するなら、会長の俺が教える」

「会長、それはないよ…」

雪斗が肩を降ろす。

「会長、良いよ。僕が教えるから」

藍が私を引っ張る。私……なんか、疲れた……。

「じゃあ、三人で教えてあげれば?」

蓮さんが大人な発言をする。大人かは分からないケド私は大人だと思った…。

「嫌。僕は優花と二人で教室に行きたいの」

「俺はコイツと二人で教えてやりてぇんだよ」

「僕が一番慣れてるから優花に教えたいの」

うーん……。三人とも譲らないな…。てか、何で私に教えるだけで喧嘩になってるの?

「じゃあ、俺が教えるよ」

直樹君が私の手を握って言う。

「直樹は優花を襲うでしょ?ダメだよ。僕が一番安全だ」

………藍……。もう、四時半過ぎそうだよ…。

「ぁの…。私、晩ご飯を作らないといけないんですケド…?」

「優花、じゃあ今日は僕の家に食べに来なよ。久しぶりに母さんに会ってみたら?」

あぁ…。確かに雪斗のお母さんは料理上手なんだよな…。

「良いの?じゃあ、お言葉に甘えようかな?」

「うん。良いよ。今日、一緒に帰ろうね」

良いけど、後ろから黒オーラが半端なく来てるよ?

「じゃあ、雪斗は優花と一緒に帰るんだから、教えるのは僕で文句無いでしょ?」

「文句大有りだ。チビ藍」

「風真がデカすぎなだけ。僕はチビではない」

でも、生徒会で一番小さいのって藍だよね?

「なんだ?180もねぇ奴が偉そうにしてんな」

「後、数ミリで180いくけどね」

「藍って身長高いんだね?」

意外って言ったら怒られるからあえて、言わない。

「お前、ちっこいもんな~」

風真君が私の頭をガシガシっと撫でる。撫でると言うか押し付ける感じ。

「気にしてるんだから言わないで!」

「まぁ、ちっこい優花が良いんだけどな?」

ピキーンっと空気が変わる。藍と雪斗の顔がはっ?何言ってんの?って顔をしてる……。
あれ?風真君が変だ。私を責める言葉を言ってこない…。

「えっ……?」

「…………ゃべっ」

急に風真君の顔がポポポッと赤くなる。風真君は早足で生徒会室から出て行く。空気は、まだピキーンっとなったまま……。

「ほぇ?何で、風真君生徒会室から出て行ったの?」

「うーん。照れ隠し?じゃない?」

蓮さんが言う。

「何で照れるの?なんか、あったの?」

「いや、優花ちゃんはまだ分からなくて大丈夫だよ」

直樹君が苦笑いで私に言う。

「風真はツンデレだからね。じゃあ、優花。風真がいなくなったし、僕が教えるよ」

「ありが…」

「俺が教える」

要君が急に私の腕を引っ張る。

「何で要が急にくるの?要、仕事あるじゃん」

「お前らがギャーギャー騒いでる間に終わったんだよ。雪斗はいつも、仕事が終わらないんだから、藍が手伝ってやれ。その方が効率的だ」

「だからっ…」

「要…。中山優花をよろしく」

会長が藍の言葉を遮る。確かに…それが効率的だね。

「ほら、優花さん。あっちに行こ?」

要君が指差したのは、二時限目に紅茶を作りに行った部屋。

「はっ、はい。藍、ありがとう。また今度教えて?」

「………分かった。ほら、雪斗早く仕事するよ。僕は甘くないからね」

藍が怖い笑顔で雪斗に向く。黒笑顔が怖いよ。藍……。

「怖いょ…」

雪斗がちょっと可哀想…。

「じゃあ、優花さん行こ」

要君がそそくさと紅茶部屋(私が勝手につけた名前)に入って行く。

「失礼します…」

ドアを開けると紅茶の良い香りが鼻に直接届く。机もあって、キッチンもあって、普通のリビングみたい。

「じゃあ、教えるから俺の隣に座って」

言われた通り要君の隣に座る。ふわっと要君から紅茶の香りがする。要君ってよく紅茶を作るのかな?

「……………」

「じゃあ、始めるよ。まず、雪斗がいつもする仕事は、会長が書いた書類等を綺麗にまとめる仕事。たまに、皆が書いた資料を違う紙にまとめる。後────」

「はい。……そうなんですか」

要君は、私に分かりやすく説明をしていく。私はそれをメモをとる。私が、分からないと言った所は、分かるまで丁寧に教えてくれた。
要君は細かい所まで、説明してくれるから仕事で何が必要かすぐに分かる。

「───って事。分かった?」

「はい。分かりました。ありがとうございます」

「じゃあ、ちょっと休憩しようか。優花さん、紅茶飲む?」

「お願いします」

要君は、優しく私の頭を撫でて立ち上がった。
私は今までの疲れが、バケツから水が一気に出て行くように疲れが一気に来た。
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