7人のメガネ男子にごちゅーい!

ついにモテ期到来!?

お世辞にも、気持ちいい風とは言えないベタベタする風。肌にまとわりつく感じは最悪。

私は、朝、学校に着いたら、自分の下駄箱に手紙があったので手紙の内容通りに放課後体育館裏倉庫に来たら男の子が居た。

手紙の人ですか?と、聞いたら顔を真っ赤にして頷く。
男の子が第一声にだした言葉は、私には衝撃的だった。

「ずっと前から優花さんが好きです!ぇっと、僕と付き合って下さい!」

チラチラッと辺りを見渡す。私以外人はいない。あれ?………と思い、私は自分に指を指す。

「わたっ………私ぃぃ!?」

「ぇっ?はい。好きです…。………ダメですか?」

「ぁれ?…いや、その。なんて言うか。ぇっと、君の事があまり、知らないし。えっと、ごめんなさい……。本当にすいません」
「そうですか…」

「本当にすいません…」

「ぇっと、じゃあ、嫌では無ければ、この後デートして下さい!」

あっ、でも。この後だけなら……。

「はい」

「えっ?良いんですか?」

「あっ、はい。全然良いです。あの、名前…」
「僕は夜白翔(ヤシラ カケル)です。二年二組です。よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

私達二人は、深いお辞儀をした。

「では、準備が出来たら、校門前で待ち合わせって事で良いですか?」

「うん。良いです」

「あっ、ぇっと、じゃあ。また後で…」

ピシッと手足を揃えながら翔君は歩いて学園の中に入って行った。


「あっ、私も準備早くしないと」

私は逆側から走って角を曲がった。そしたら、凄い大勢の人達とぶつかった。

「すっ…すいませ……。……なんで、皆がここにいるの?……もしかして、見てた?」

そこには、生徒会委員の皆が居た。

「いや、ぇっ見てな…」

「見てた」

雪斗が、言い訳を考えていた途中で藍が本当の事を言った。なんで、分かったかって?だって、藍は嘘付かないからね…。

「なっ、何で本当の事言うのー!?」

直樹君が藍にキレる。マジ切れでは、無いけど。

「優花に嘘付くのは、僕嫌だし」

シラッと、当たり前の事のように言う藍。

「てか、幼児体型も意外に告白されるんだ
な。ビビった」

まぁ、私自身もビックリした。

「って、何で皆がココにいるの?最初は、誰が見つけたの?」

「ぇっと、その、皆…」

「雪斗だよ」

「藍ぃぃ!!!!」

雪斗が藍の体を揺さぶる。

「雪斗、何でココにいるって分かったの?」

「ぇっと。今日、翔が落ち着かない感じだったから、どうしたの?って聞いたら、僕今日好きな人に告白するって言ってて。最初は頑張れ…だったんだけど、翔と同じ方向に優花が行ったからまさかって思って…」

「で、皆を集めて来たって事ね…」

はぁぁ…っと深い溜め息を私がする。

「ごっ、ごめん…」

「翔君に後で謝りなよ。翔君、さっきから、私の後ろを見てたと思ったら、雪斗達が居たからでしょ。誰だって自分の告白シーンは見られたくないよ…」

「「ごめん」」

会長までもが謝った。私に…。私は、翔君にって言ったのに…。

「私にじゃなくて、翔君ね。後、この後のヤツはついて来たらダメだからね!私、準備あるから、もう行くね。会長、今日の仕事休みます」

「あぁ、了解した」

私は会長の了解をもらってから、自分の教室に戻り準備をした。絶対遅れてると思い、校門前まで走った。

「おっ……遅れてごめんなさい」

私は頭を下げる。

「ぼっ、僕も今来たところなので、大丈夫です」 

「えっ?本当に?良かったぁ…。人を待たせるのは良くない事だから、焦ってきた」

「ハハッ。じゃあ、行きま…しょうか」

「はい」

私達は、まず校門から離れた。

「ぇっと、どこ行きましょうか?」

「うーん。あっ!カフェはどうですか?沢山お話出来るし」

「じゃあ、カフェで。近くに良いところ知ってますんで、そこで良いですか?」

「うん!」

私達は、最近出来たという駅前のカフェに行った。カフェに行くまでにも沢山お喋りをした。二人はいつの間にかタメ口に変わってた。

「優花さんは何頼む?」

「翔君のオススメで良いよ。私、来た事無いから」

「じゃあ、最初は紅茶で良い?」

私の正面に座る翔君が聞いて来た。

「うん。良いよ」
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