7人のメガネ男子にごちゅーい!
「本当に……ちょっ、近寄んないで!!!その体制ヤメて!!」

「…………。私の…事嫌い……なの?」

泣きそうになりながら聞いた。てか、もう涙が片方の目から出てる。

「ちょっ、泣かないでよ……。嫌いじゃないから。そうじゃなくて……むっ、胸見えてるんだって……」

「……?だって、雪斗がYシャツのボタン全部外せって………」

「僕、そんな事一言も言ってないよ…!」

「ぇっ?そうな…の?」

「うん。言ってない、言ってない。だから、ボタン全部つけようか」

なんだ。雪斗が言ったからYシャツのボタン全部外したのに……。私の聞き間違えか。

「分かった。…………」

私は、指の感覚が無いのかボタンを付けられなかった。

「………どうしたの?」

「ボタン……付けられない。雪斗……付けて……」

「むっ、無理無理!!僕を殺すつもり?!」

「じゃあ、このまま体温測ろうと」

「僕後ろ見てる……」

「分かったぁ……」

私は体温計の電源をつけて、熱を測った。数分後、ピピッピピッと鳴った。

「雪斗ぉ……。終わった……」

「じゃあ、ちょっと見して」

私は雪斗に体温計を渡した。

「………何度?」

「ぇっと、………。ええぇぇぇ!?優花、今すぐ横になって!早く、ベットに寝て!!」

「だって、パジャマ……」

「分かったから、早く着てじゃあ」

「うん。分かったぁ……」

「ちょっと、僕が出てからにしてよ!」

「あぁ、勝手に出てて……」

私は、いつも着てるパジャマを着た。

「雪斗…着替え終わった…」

ガチャっと、雪斗が入ってきた。

「優花……ちゃんとズボン履こうよ!!」

「大丈夫。このサイズ、二まわりデカいから」

「じゃなくて、高熱出てるんだからもっと自覚もって」

「ん……。分かった…」

私は、ズボンを履く。でも、大きいから下がっていく。

「はぁ……。まぁ、良いや。ベットに寝て。ほら…」

雪斗が私の背中を押す。私はフラフラな足が自分の足に絡まりベットにダイブした。

「ぅう、痛…い」

何故か、雪斗は私と一緒に倒れてきた。

「大丈…夫?」

「う……ん。大丈夫だよ……」

私は、雪斗が上にいるため、動く事は出来ない。

「今、どけるから待って…」

「うん……」

「ョィショっと。優花…起きて良いよ」

「うん。雪斗…手……」

「はい。優花」

「ありがとう…」

私は雪斗の手を掴んでフラフラな足で立ち上がった。

雪斗は、私が立ち上がったのを確認して、私をお姫様抱っこして、ベットに寝かせた。

「じゃあ、ちょっと待ってて。今、コンビニで何か買ってくるから」

「嫌だ…。一人にしないで……」

私は雪斗の制服を掴んだ。一人は嫌だ。怖いよ。寂しいよ……。

「でも、優花の風邪を治すには、何か食べないと…」

「嫌だよ……」

「じゃあ、寝た後に買ってくるからね?」

「うん………」

雪斗は私が寝るまで私の頭を撫でてくれてた。私が起きたら、雪斗が買ってきてくれた、お弁当と、果物が手紙と一緒に机に置いてあった。
手紙には、こう書いてあった。

『優花へ
お弁当と果物はちゃんと食べてね。じゃないと、風邪が良くならないから。
後、明日学園を休むこと!明日は、生徒会でゴールデンウイークの準備があるから、優花の家にお見舞いは出来ないかも知れないから。でも、最悪生徒会委員の誰かに行ってもらうね。ゴールデンウイークまでに、風邪が治ると良いね。お大事に!
雪斗より』

私は、言われた通り学園に明日休みます。って言う電話をして、お弁当と果物を食べて寝た。
< 33 / 152 >

この作品をシェア

pagetop