7人のメガネ男子にごちゅーい!
「優花ちゃん、離れて?」

「……………」

「優花ちゃん?」

「蓮さんから離れたくない……」

────ドキンッ

………俺、何なんだよ。優花ちゃんを守りたいってどうしてそう思うんだよ……。

「じゃあ、優花ちゃん。こうしようか。優花ちゃんが、今だけ我慢して離れてくれたら、その後からずっと俺から離れなくて良いから」

「……はい……」

優花ちゃんは、泣きそうになりながら、リビングに座って、俺が林檎を切り終わるのをずっと見てた。優花ちゃんは、途中で暇になったのか、パジャマのボタンを外したり付けたりして遊んでた。

時々見える色白の胸にドキドキした。あぁ、俺も男なんだな、って思って林檎を切る。でも、よそ見してたから、指をちょっと切ってしまった。

「………ッ」

「蓮しゃん?!」

優花ちゃんがボタンを二個位外したまま走ってこっちに来た。

「大丈夫、大丈夫。ちょっと切っちゃっただけだから」

「ちょっと、見して下しゃい」

「えっ………?」

優花ちゃんが俺の手をとって、マジマジと見る。てか、パジャマのボタンしめてよ……。マジで理性爆発しちゃうよ……。

「ちょっと、待ってて下しゃい」

パタパタっとどこかに行った優花ちゃん。戻ってきたかと思ったら、サビオと消毒液を持ってきた。

「優花ちゃん?俺、大丈夫だよ?」

「ダメでしゅ。ちゃんと消毒しないと、ばい菌が入って痛くなっちゃいましゅ」

優花ちゃんは、俺の手をとって、消毒液を優しくつけた。

「ぃってぇ……」

「ごっ、ごめんなひゃい…」

「だっ、大丈夫」

「後は、サビオを貼るだけです」

そう言って優花ちゃんは、丁寧に俺の指に貼ってくれた。

「ありがとう。優花ちゃん」

「ふふっ。蓮さんも林檎頑張って下しゃい」

「うん。じゃあ、大人しくソファに座っててね?」

「はぁい」

優花ちゃんは、俺の言う通りにソファに座った?あれは、寝っ転がったの方が表現にあってる。

俺は、優花ちゃんを待たせないように、今度はちゃんと気を付けて林檎を切った。

「優花ちゃん?切り終わったよ…」

あれ?返事が無い……。ソファで寝てるのかな?

「………ふぇ…うぅ、ヒッ……ク」

「どうしたの?優花ちゃん?」

顔が真っ赤で、苦しそう。ソファで寝かした俺のせいだ。早くベットに連れて行かないと!

「蓮しゃ……ん……」

「優花ちゃん、あまり喋ったらダメだよ。もっと苦しくなるから…」

「ふぁ……い」

優花ちゃんは、呼吸をはぁはぁ。してる。凄いキツそう。やっぱり、心を鬼にして優花ちゃんをベットに寝かせるべきだったんだ。

俺は、優花ちゃんに負担をかけないように、ゆっくりお姫様抱っこをする。優花ちゃんの部屋のドアを開けて、優花ちゃんをベットに横にさせる。

「大丈夫?優花ちゃん?」

「はぁ…い」

どうしよう。全部俺のせいだ……。

「いっ、今林檎持ってくるから。優花ちゃん、ちょっとの間我慢して?」

「はぁ…い」
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