7人のメガネ男子にごちゅーい!
「蓮さん…ありました」

優花ちゃんが手の平に俺のメガネを乗っけて俺を呼んだ。まだ、少し涙を溜めてる瞳に、震えてる体。頬は、熱があるため赤くなってた。
俺は、優花ちゃんを押し倒してしまった。

「ハハッ……」

俺、何してだろ…?可笑しいな。俺……。

「蓮さ、ん?」

俺の体や言葉が、勝手に動く。

「本当に、優花ちゃんは俺を誘ってんの?」

何でだろ?俺、優花ちゃん苦手だったのに。たった、数時間で、この女の子は俺を虜にしたのか…。これは、怖い天然だな。

「ふぇ……?」

ダメだ。俺、襲っちゃいそう。優花ちゃんの赤い唇にキスしたい。グチャグチャに壊したい。俺しか、考えれなくしたい。でも、生徒会の決まりで……。

「……………」

でも、理性なんて無くて俺は、優花ちゃんに唇を近づける……。
ガチャっと扉が開いた。

「優ー花………。何してんだ」

そこに、居たのは、女の子にしては、ちょっと背が高くて、髪の毛はショートカット。世に言う、美人。

「ぁ。愛美」

「優花ちゃんのお見舞いですが?」

「じゃあ、何で優花の事押し倒してんだよ」

あらあら、怖い怖い。

「欲情したから」

俺何言ってんの?!

「テメェ………」

「愛美、ヤメて!」

愛美って女の子が俺に殴りかかった時に優花ちゃんがとめる。

「ぁ。ごめん。優花…」

「蓮さんは、メガネ外してるから変わってるだけで、いつも優しい人だから」

優花ちゃんが泣きそうになりながら、訴えた。俺は、メガネをかけた。

「そうなのか?」

「そうです」

俺がニコッと笑うと愛美って女の子がビックリしてた。

「本当だ。雰囲気変わるな…。凄い…」

あれ?この子見た事ある……。いや、絶対見た事ある……。

「海乃……さん?」

「何で知ってんの?」

「俺、海乃さんと同じクラスになった事あるから。一年の時にね」

「あー。覚えてない」

ハッキリ言うな。海乃さんは。

「そうですか」

「優花…。ちょっと話ある」

「何?」

「ちょっと、アンタ。聞かないように耳塞いでろ」

俺は、形だけ耳を塞いだふりをした。 

「優花…。ゴールデンウイークが終わったら、気をつけろ。月光組が、私の大切な人を今、探してる。私の大切な人は、優花と、一応雪斗だ。誘拐されないように、気をつけて」

「ぅん。分かった……」

海乃さんが俺に近づいてきた。で、耳から手を取られた。

「もう、良いよ」

「分かりました」

「って、事で。優花、私もう行くね。ちょっと、まだ終わって無いんだよ」

「そっか。頑張ってね」

「うん。ありがとう。お邪魔しました」

「はーい」

ガチャと海乃さんが出て行った。

「ゴホッ。ゴホッ。……風邪がちょっと良くなったかも知れません。ちょっと、ボーッとするけど」

「そっか。良かった。明日には、これそう?」

「はい。行けそうです」

嬉しい。優花ちゃんがまた、学校来てくれるって。………俺、完全に優花ちゃんに惚れたな。苦手だったのにな。

「そっか」

「はい」

「優花ちゃんは、好きな人いるの?」

俺は、何聞いてるんだー!?

「えっと、それが。初恋もまだでして……」

「えぇ!?本当に?」

「まぁ、はい…。お恥ずかしい話…」

「恥ずかしくないよ。純粋で良いじゃん」
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