7人のメガネ男子にごちゅーい!
「ありがとうございます…」

「いえいえ。優花ちゃんは、ゆっくり成長すれば良いんだよ。焦らなくて大丈夫」

「ふふっ。ありがとうございます」

いやぁ。本当にドキドキする。人を好きになるってこんなにドキドキする感じだったけ?

「えっ…と。今、何時かな?」

……えっと。22時か……。えぇ!?もう、22時?!

「あ……。もう、22時ですね」

「うん……。えっと、じゃあ、俺帰るね?」

「………はい。今日はありがとうございました」

優花ちゃんが、落ち込んだ顔で俺にお礼を言った。もし、俺が彼氏だったら一日中一緒にいたんだけどな……。

「いえいえ。優花ちゃん、お大事にね?」

「…………はい」

「……………」

気付いたら、俺は優花ちゃんを抱きしめてた。優花ちゃんは、ちょっと熱かった。やっぱり、まだ熱があるって事が分かる。

「蓮さ、ん?」

優花ちゃんは、苦しそうに俺の名前を呼ぶ。そんな声まで、俺はドキドキする。

「……………」

「…………?」

そんな、寂しそうな顔で俺を見ないでよ…。何で、そんな可愛い顔をするんだよ……。

「本当に……俺は深く落ちたな…」

「どこ…に、で、すか?」

優花ちゃんって言う穴に……。抜け出すには、凄い時間が掛かりそう……。

「ちょっとね。深い穴に落ちちゃったんだ。優花ちゃんは、まだ分からなくて良いよ」

「そうですか。助けて欲しかったらいつでも、呼んで下さい。駆けつけます……」

本当に、この子は純粋というか、優しいというか。

「ありがとう。でも、多分俺は抜け出さなくて良い穴だから、大丈夫」

「そうなんですか?」

「うん。大丈夫」

俺は、ゆっくり優花ちゃんを俺の体から引き剥がす。

「そうですか……。でも、いつでも、頼って下さいね」

「ありがとう。……じゃあ、俺もう行くね?お邪魔しました」

「……はい」

「……………」

「へ?………ふぁぁ………」

俺は、優花ちゃんの首にキスマークを付けた。首から口を離してから、後ろの方にもキスマークを付けた。優花ちゃんは、本当に弱いのか、俺が支えないと立てれない位だった。

俺は、理性が吹っ飛んでて止まらなかった。優花ちゃんの声が聞きたくて、聞きたくて。
理性を取り戻して優花ちゃんを見たら、優花ちゃんは泣いてた。

「あっ………」

ごめんって言おとしたら、優花ちゃんは気を失ってしまった。

「ヤバッ……。ヤりすぎた……」

俺って、優花ちゃんが本当に首が弱いって知ってたのについイジメたくなっちゃった。
グタァっと気を失っている優花ちゃんを部屋に連れて行って、ベットに寝かせる。

「ごめんね?優花ちゃん……」

俺は、頬にキスをして優花ちゃんの家から出る。明日、どんな顔して優花ちゃんとお話しよう…。

「嫌われてたら……どうしよ」

急に来る不安と恐怖。恋愛は、良い事ばかりじゃない。勝手に行動すれば、後々自分がしたことが自分に返ってくる。
俺は、最低な事をする所だった……。

「早く帰って寝よう……」

少し、ベタツく風の中、俺は自分の家まで走った。

でも、やっぱり家に帰っても、優花ちゃんの事しか頭に無かった。

本当に好きになったって気づいても、もう遅い。人は、惚れたら負け。その人には、もう勝てない……。

優花ちゃんに惚れた俺は、優花ちゃんに負けた。もう、後戻りは出来ない。
覚悟して、俺は優花ちゃんに堂々と戦う。優花ちゃんが俺に落ちる事は、無いかもしれない。けど、諦めたらそこで終わりだ。俺は、明日から、頑張る。優花ちゃんに好きになってもらうために…。

優花ちゃん…覚悟しててね?
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