7人のメガネ男子にごちゅーい!
「てか、このお化け屋敷意外にちょっとビビるんだけど……」
「どこが……」
血なんて、もう絵の具って丸分かり。それに、どこら辺でお化けが出てくるっていうのも丸分かり。
「そう言えば、藍がビビるところ見た事無い」
「ビビるような事が無いし……」
「いや、お化け屋敷の中なんだから普通は少し位ビビるよ」
そうかな?だって、このお化け屋敷のお化けなんか、僕でも作れそうだよ。
「僕は、入った時に有る意味ビビったよ。怖く無くて」
「ふーん。藍って強いね。さすが、あんな所で育った人間だ…」
「それを言うな!!!優花の前で言ったら、ぶっ殺すからな…」
「はいはい。俺も、藍と育った所同じ何だから言いませんよ。藍の今の顔、お化けより怖いよ…」
それを知られたら…僕は絶対に優花に嫌われる…。何故かって……?
僕と直樹は……元施設で育った。僕と直樹は、親に捨てられて施設に入ったんだ。直樹の方が、一年位早かったけど…。
施設の偉い人は、いつも僕達に暴力をふってた……。痛くて、痛くて…。
ある日、偉い人に僕と直樹に包丁を持って来いと言った。僕達は、上が開いている箱に入った沢山の包丁を持ったまま階段を降りてた。僕達の前には、僕達にいつも暴力をふってた偉い人がいた。
小さい頃だから、うろ覚えだけど僕か直樹のどっちかが足を滑らせて階段から僕達、二人が落ちたんだ。その時に…。運悪く、包丁が全部出て偉い人の体に全部刺さった……。
僕達は、人を殺したんだ……。何年も、その罪を背負っている。僕の今の家族は気にするなって、ワザとじゃないんだからって。
優しい家族に引き取られたんだ。直樹の家族も優しい。
「…ぃ……ぁぃ……藍!」
「………何?」
「もう、終わりだよ。お化け屋敷」
「やっと、優花に会えるよ」
「本当だ。嬉しいね」
「当たり前…。優花が隣にいるだけで幸せなんだから」
「優花ちゃん大好きだね。藍って」
「……大切な人だからね」
勿論、今の家族も大切な人達だ。地獄から出してくれたんだから。
優花も、僕の世界を変えてくれた。今の僕の世界は幸せで溢れてる。
「藍。直樹君。おかえり」
優花が僕の元に走って迎えに来てくれた。
「ただいま。優花」
「優花ちゃーん。ただいまー」
直樹がギュゥッと優花に抱きつく。優花は、凄いビックリしてた。僕は、ちょっと背伸びして直樹の髪の毛を引っ張る。
「直樹ー?殺されたいの?」
「ちょっと、藍。俺の髪の毛から手離して…痛いって」
「じゃあ、優花から離れようか?直樹」
「分かったから、分かったから」
優花から離れたのを確認して僕は、直樹から手を離す。
「次は、会長と雪斗だよ」
蓮がニッコリ微笑む。雪斗がお化け屋敷が苦手と知っていながら。蓮って、時にドSになるんだよな…。
「会長……。絶対に、僕から離れないでね…」
雪斗が女の子みたいに、会長の服の裾を掴む。
「キモいぞ。風間雪斗。離せ」
会長が、雪斗の手を払う。雪斗は会長の肩をガッチリ掴んで会長の体を揺する。
「会長ー!!お願いだってーー!!僕から離れないでよーー!!」
「分かった、分かった。良いから離せ。女の子かお前は」
「もう、何言っても良いから。僕から離れないで……」
「ぁぁあ。もう、気持ち悪い。早く行くぞ!!」
会長が、ズシズシ行く。雪斗は、下を向いて会長の肩から手を離さない。
「雪斗ー!!頑張って!」
優花が雪斗を応援する。雪斗は、苦笑いしながら、手を振った。お化け屋敷に入って行くと雪斗の絶叫が聞こえる。
「そっ、そんなに怖いのかな……。風真君、絶対に置いていかないでね……」
「は?当たり前だ。バカ」
「……ぅう。ありがとう」
優花は、半泣きで風真に近づいて抱きつく。
「ちょっ、離せ!……もう、マジでヤメろって……」
風真が優花を引き剥がそうとするけど、風真は、優花の体をあまり触らない。
前に言ってたけど、ドキドキするからだってさ。ふっ……。風真って本当に純粋だよね…。
「優花、風真が困ってるよ。離してあげな?」
僕は、優しく優花の体を風真の体から引き剥がす。………凄い振るえてる。そこまで、怖いの?
「優花、大丈夫?凄い振るえてるよ?」
「だっ……大丈夫。エヘヘ……」
優花の体は、小刻みだけど凄く振るえてるんだ。雨の日に捨てられた子犬みたいに……。
顔色も悪いし……。本当に大丈夫かな?
「おい。マジで大丈夫か?」
風真がしゃがんで優花の顔を覗き込み腕を掴む。
「……大丈夫、大丈夫。風真君が守ってくれるから……」
優花は、顔を真っ青にして笑う。……何でそんなに強がるんだろう?強がる理由が何かあるのかな?
「ぅっわぁぁぁーーー!!!」
雪斗が、お化け屋敷の出口から飛び出てきた。会長が凄い疲れた顔をして出てくる。
「雪斗?大丈夫?」
優花が、振るえる足でしゃがんでいる雪斗に近づく。
「ぁあ…怖かった……。指がまだ振るえてる…」
「本当だ……。そんなに、怖かったの?」
優花が雪斗の手に触れる。……何で…こんなに、いつも心臓が痛くなるんだよ……。何で…こんなに、いつも嫉妬ばかりするんだよ……。
「どこが……」
血なんて、もう絵の具って丸分かり。それに、どこら辺でお化けが出てくるっていうのも丸分かり。
「そう言えば、藍がビビるところ見た事無い」
「ビビるような事が無いし……」
「いや、お化け屋敷の中なんだから普通は少し位ビビるよ」
そうかな?だって、このお化け屋敷のお化けなんか、僕でも作れそうだよ。
「僕は、入った時に有る意味ビビったよ。怖く無くて」
「ふーん。藍って強いね。さすが、あんな所で育った人間だ…」
「それを言うな!!!優花の前で言ったら、ぶっ殺すからな…」
「はいはい。俺も、藍と育った所同じ何だから言いませんよ。藍の今の顔、お化けより怖いよ…」
それを知られたら…僕は絶対に優花に嫌われる…。何故かって……?
僕と直樹は……元施設で育った。僕と直樹は、親に捨てられて施設に入ったんだ。直樹の方が、一年位早かったけど…。
施設の偉い人は、いつも僕達に暴力をふってた……。痛くて、痛くて…。
ある日、偉い人に僕と直樹に包丁を持って来いと言った。僕達は、上が開いている箱に入った沢山の包丁を持ったまま階段を降りてた。僕達の前には、僕達にいつも暴力をふってた偉い人がいた。
小さい頃だから、うろ覚えだけど僕か直樹のどっちかが足を滑らせて階段から僕達、二人が落ちたんだ。その時に…。運悪く、包丁が全部出て偉い人の体に全部刺さった……。
僕達は、人を殺したんだ……。何年も、その罪を背負っている。僕の今の家族は気にするなって、ワザとじゃないんだからって。
優しい家族に引き取られたんだ。直樹の家族も優しい。
「…ぃ……ぁぃ……藍!」
「………何?」
「もう、終わりだよ。お化け屋敷」
「やっと、優花に会えるよ」
「本当だ。嬉しいね」
「当たり前…。優花が隣にいるだけで幸せなんだから」
「優花ちゃん大好きだね。藍って」
「……大切な人だからね」
勿論、今の家族も大切な人達だ。地獄から出してくれたんだから。
優花も、僕の世界を変えてくれた。今の僕の世界は幸せで溢れてる。
「藍。直樹君。おかえり」
優花が僕の元に走って迎えに来てくれた。
「ただいま。優花」
「優花ちゃーん。ただいまー」
直樹がギュゥッと優花に抱きつく。優花は、凄いビックリしてた。僕は、ちょっと背伸びして直樹の髪の毛を引っ張る。
「直樹ー?殺されたいの?」
「ちょっと、藍。俺の髪の毛から手離して…痛いって」
「じゃあ、優花から離れようか?直樹」
「分かったから、分かったから」
優花から離れたのを確認して僕は、直樹から手を離す。
「次は、会長と雪斗だよ」
蓮がニッコリ微笑む。雪斗がお化け屋敷が苦手と知っていながら。蓮って、時にドSになるんだよな…。
「会長……。絶対に、僕から離れないでね…」
雪斗が女の子みたいに、会長の服の裾を掴む。
「キモいぞ。風間雪斗。離せ」
会長が、雪斗の手を払う。雪斗は会長の肩をガッチリ掴んで会長の体を揺する。
「会長ー!!お願いだってーー!!僕から離れないでよーー!!」
「分かった、分かった。良いから離せ。女の子かお前は」
「もう、何言っても良いから。僕から離れないで……」
「ぁぁあ。もう、気持ち悪い。早く行くぞ!!」
会長が、ズシズシ行く。雪斗は、下を向いて会長の肩から手を離さない。
「雪斗ー!!頑張って!」
優花が雪斗を応援する。雪斗は、苦笑いしながら、手を振った。お化け屋敷に入って行くと雪斗の絶叫が聞こえる。
「そっ、そんなに怖いのかな……。風真君、絶対に置いていかないでね……」
「は?当たり前だ。バカ」
「……ぅう。ありがとう」
優花は、半泣きで風真に近づいて抱きつく。
「ちょっ、離せ!……もう、マジでヤメろって……」
風真が優花を引き剥がそうとするけど、風真は、優花の体をあまり触らない。
前に言ってたけど、ドキドキするからだってさ。ふっ……。風真って本当に純粋だよね…。
「優花、風真が困ってるよ。離してあげな?」
僕は、優しく優花の体を風真の体から引き剥がす。………凄い振るえてる。そこまで、怖いの?
「優花、大丈夫?凄い振るえてるよ?」
「だっ……大丈夫。エヘヘ……」
優花の体は、小刻みだけど凄く振るえてるんだ。雨の日に捨てられた子犬みたいに……。
顔色も悪いし……。本当に大丈夫かな?
「おい。マジで大丈夫か?」
風真がしゃがんで優花の顔を覗き込み腕を掴む。
「……大丈夫、大丈夫。風真君が守ってくれるから……」
優花は、顔を真っ青にして笑う。……何でそんなに強がるんだろう?強がる理由が何かあるのかな?
「ぅっわぁぁぁーーー!!!」
雪斗が、お化け屋敷の出口から飛び出てきた。会長が凄い疲れた顔をして出てくる。
「雪斗?大丈夫?」
優花が、振るえる足でしゃがんでいる雪斗に近づく。
「ぁあ…怖かった……。指がまだ振るえてる…」
「本当だ……。そんなに、怖かったの?」
優花が雪斗の手に触れる。……何で…こんなに、いつも心臓が痛くなるんだよ……。何で…こんなに、いつも嫉妬ばかりするんだよ……。