7人のメガネ男子にごちゅーい!
「美味しかったー」
優花が、濡れタオルで口を拭く。
「次は、肝試しだよ。優花ちゃん」
蓮がニコニコっと優花を見る…。メガネ外して無いのに何で、あんなにドSになってるんだ?
「えぇぇ……」
「大丈夫。俺が優花ちゃんを守るよー!」
直樹が、後ろから優花に抱きつく。
「直樹、優花から離れようか?」
本当に…直樹は隙があれば、すぐ優花に抱きつくんだから……。
「おい。女好き。幼児体型から離れろ」
風真が珍しく直樹に注意をする。
「えぇ~。嫌だー」
「嫌だ、じゃねぇよ。離れろよ」
風真が直樹の首の後ろを掴み、無理矢理離す。
「ぶぅ………」
「本当、女好きには困るぜ」
「………早く肝試し行って怖い話しちゃおう」
要が、食器を片付けながら僕達に言う。
「……うっ、うん。そうだね。パッパッと終わらせよう。特に、肝試し」
雪斗が、指を震わせながら無理矢理笑顔を作る。…本当に苦手なんだな…。
「そっ…そうだね。雪斗の言う通り」
優花も同じく指を震わせて立つ。…体中震えてない?
「じゃあ、行くぞ。…どこ行けば良いんだ?」
「ホテルから出れば良いの。そして、山の近くに神社があって、そこまで歩いて行く。そこでお願い事を皆でしてからホテルに戻る。それから、誰かの部屋で怖い話大会をする」
蓮が大まかに説明する。
「…で、今日は終わり。……だよね?」
「要は、ちゃんとしてるね」
「……全然。会長がちゃんとしてないから俺がちゃんとしないとって思ってるだけ」
「要君、凄いね」
「……そんな事…無いよ」
要が、優花から視線を横にずらす。要も意外と分かりやすいんだよな…。
「本当にお前は感情がすぐ、顔に出るな。お前の顔見てると飽きないわ。十面相みたいだな」
「……風真だって分かりやすいよ。お化け屋敷入る前に、優花に手握られた時の風真の顔真っ赤だったし…」
あの時の嫉妬は…もう感じたくない…。本当に、苦しかった…。優花は……僕だけの物になってほしいから…。
「あっ…あれは、急すぎてビックリしただけだし…」
「素直じゃないね。ハッキリ、優花の事が好きだから、手握られてドキドキしたって言えば良いじゃん!」
「おまっ…。声でけぇよ……!」
「ひょっと!はにゃせ!」
風真が、大慌てで僕の口を塞ぐ。てか、顔赤すぎでしょ。風真って僕より分かりやすいんじゃない?
「ちょっとは、気をつけろよ!チビ」
「うりゅはいな!ひいかりゃはにゃせっへ!」
「あ?何だって?聞こえねぇよ…」
僕の口を塞いでる風真の手を叩く。苦しいんだけど!早く離してよ!
「ふうにゃのひぇ!はにゃせにゃい!」
「あっ……。わりぃ、わりぃ」
「はぁ…はぁ…。僕を殺す気?……風真は、僕に何か恨みでも、あるの?」
「いや、殺したいって程の恨みはねぇよ。ただ、チビが優花の事を好きだから、手握られた時にドキドキしたとか、大声で言うからだよ。ビックリして反射的に口を塞いだってだけだ……」
「風真は、もう少し人の事を考えるべきだね」
「お前には、言われたくねぇよ?」
「後、もう少し素直になった方が良いよ」
「お前は、素直過ぎるんだよ」
「もー!ああ言ったら、こう言うのヤメてくれない?」
「はいはい、すいませんでしたね」
風真が、僕に適当に謝る。……適当過ぎ。それに、はいはい、って…。はい、は一回だけで良いって事知らないのかな?
「藍!風真君!…肝試し行くよって蓮さんが言ってるよ?」
優花が走りながら、コッチに来る。……転ばないと良いけど……。
「あぁ。今行く」
「ありがとう、優花。教えてくれて」
「どう致しまして!…さっ、二人とも行こ?」
「うん」
「………あぁ」
肝試しか……。その前に、神社に早く行きたいな。……お願い事?……そんなの、分かりきってるじゃん。
『優花が幸せになりますように』
…これが今の僕の願い事。大切な人の幸せは、自分にとっても嬉しいから…。
優花が幸せになれば、僕も幸せ。一石二鳥だ。
優花が、濡れタオルで口を拭く。
「次は、肝試しだよ。優花ちゃん」
蓮がニコニコっと優花を見る…。メガネ外して無いのに何で、あんなにドSになってるんだ?
「えぇぇ……」
「大丈夫。俺が優花ちゃんを守るよー!」
直樹が、後ろから優花に抱きつく。
「直樹、優花から離れようか?」
本当に…直樹は隙があれば、すぐ優花に抱きつくんだから……。
「おい。女好き。幼児体型から離れろ」
風真が珍しく直樹に注意をする。
「えぇ~。嫌だー」
「嫌だ、じゃねぇよ。離れろよ」
風真が直樹の首の後ろを掴み、無理矢理離す。
「ぶぅ………」
「本当、女好きには困るぜ」
「………早く肝試し行って怖い話しちゃおう」
要が、食器を片付けながら僕達に言う。
「……うっ、うん。そうだね。パッパッと終わらせよう。特に、肝試し」
雪斗が、指を震わせながら無理矢理笑顔を作る。…本当に苦手なんだな…。
「そっ…そうだね。雪斗の言う通り」
優花も同じく指を震わせて立つ。…体中震えてない?
「じゃあ、行くぞ。…どこ行けば良いんだ?」
「ホテルから出れば良いの。そして、山の近くに神社があって、そこまで歩いて行く。そこでお願い事を皆でしてからホテルに戻る。それから、誰かの部屋で怖い話大会をする」
蓮が大まかに説明する。
「…で、今日は終わり。……だよね?」
「要は、ちゃんとしてるね」
「……全然。会長がちゃんとしてないから俺がちゃんとしないとって思ってるだけ」
「要君、凄いね」
「……そんな事…無いよ」
要が、優花から視線を横にずらす。要も意外と分かりやすいんだよな…。
「本当にお前は感情がすぐ、顔に出るな。お前の顔見てると飽きないわ。十面相みたいだな」
「……風真だって分かりやすいよ。お化け屋敷入る前に、優花に手握られた時の風真の顔真っ赤だったし…」
あの時の嫉妬は…もう感じたくない…。本当に、苦しかった…。優花は……僕だけの物になってほしいから…。
「あっ…あれは、急すぎてビックリしただけだし…」
「素直じゃないね。ハッキリ、優花の事が好きだから、手握られてドキドキしたって言えば良いじゃん!」
「おまっ…。声でけぇよ……!」
「ひょっと!はにゃせ!」
風真が、大慌てで僕の口を塞ぐ。てか、顔赤すぎでしょ。風真って僕より分かりやすいんじゃない?
「ちょっとは、気をつけろよ!チビ」
「うりゅはいな!ひいかりゃはにゃせっへ!」
「あ?何だって?聞こえねぇよ…」
僕の口を塞いでる風真の手を叩く。苦しいんだけど!早く離してよ!
「ふうにゃのひぇ!はにゃせにゃい!」
「あっ……。わりぃ、わりぃ」
「はぁ…はぁ…。僕を殺す気?……風真は、僕に何か恨みでも、あるの?」
「いや、殺したいって程の恨みはねぇよ。ただ、チビが優花の事を好きだから、手握られた時にドキドキしたとか、大声で言うからだよ。ビックリして反射的に口を塞いだってだけだ……」
「風真は、もう少し人の事を考えるべきだね」
「お前には、言われたくねぇよ?」
「後、もう少し素直になった方が良いよ」
「お前は、素直過ぎるんだよ」
「もー!ああ言ったら、こう言うのヤメてくれない?」
「はいはい、すいませんでしたね」
風真が、僕に適当に謝る。……適当過ぎ。それに、はいはい、って…。はい、は一回だけで良いって事知らないのかな?
「藍!風真君!…肝試し行くよって蓮さんが言ってるよ?」
優花が走りながら、コッチに来る。……転ばないと良いけど……。
「あぁ。今行く」
「ありがとう、優花。教えてくれて」
「どう致しまして!…さっ、二人とも行こ?」
「うん」
「………あぁ」
肝試しか……。その前に、神社に早く行きたいな。……お願い事?……そんなの、分かりきってるじゃん。
『優花が幸せになりますように』
…これが今の僕の願い事。大切な人の幸せは、自分にとっても嬉しいから…。
優花が幸せになれば、僕も幸せ。一石二鳥だ。