7人のメガネ男子にごちゅーい!
「………何で?」

「会長や、僕らにキレる女の子は初めて見たからね。僕らにキレた事のある女の子は多分優花以外いないって位に」

あわわわ。私ってば昨日なんて事を……。

「………でも、わざわざ何で生徒会委員に入れる必要が…」

「多分会長が優花に興味を持って、会長が優花の事をもっと知りたいって思ったんじゃない?」

「ふーん。そっか………」

興味持たれる位にキレる女の子がいないのかな?まぁ、さすがに初対面でキレる女の子はいないか。

「うん」

「そう言えば、生徒会委員は何で全員メガネかけてるの?」

皆、似合っているけど。皆メガネをかけてたらさすがに、気になるよ。

「さぁ?でも、メガネ外したら性格が変わるし。会長なんて、メガネ外したら凄いドSになるし。僕も変わるらしい。あまり、自覚は無いんだけどね。雪斗も変わるんじゃないかな?」

「メガネ外したら性格が変わる?ちょっと、藍外してみて?」

「どうなっても知らないよ?僕は、生徒会委員全員にメガネ外すなって言われるし」

ちょっと興味ある。メガネを外して性格が変わるなんて聞いたこと無い。

「うん。大丈夫。平気」

「そう。じゃあ、メガネは優花が外して。僕、もしかしたら自分のメガネ壊しちゃうかも知れないさ」

「分かった」

スッと藍が私の前に立った。私はゆっくり藍のメガネを外した。

「……………」

急に視界が揺れたかと思ったら、私は藍に押し倒されてる状態だった……。立ってたのに急に地面に倒れたからちょっと背中が痛い……。

…やっぱり藍はメガネを外したら本当に可愛い。目がちょっと怖いけど……。

「…君…良い女……。ちょっと、味見させてよ……」

そう言って藍の顔が近づいてきた。凄いドキドキしたケド、私は瞬発的に藍の顔にメガネをつけた。

「……………」

「………ぁれ?………ご…ごめん……!!」

藍が起き上がった。顔の赤い藍が私に手を差し伸べ、私はその手に掴まり私も起き上がった。

「ふぅ……。ビックリした……」

制服についた砂を払い藍を見た。

「……大丈夫?僕、やっぱりなんかした?」

「大丈夫。だったケド、藍はやっぱりメガネを外したらダメだよ」

「そう。じゃあ、外さないよ。寝るときとかは外すケド」

「うん。それが良いよ」

確かに格好良かったケド、ちょっと危険だった。藍の雰囲気が一瞬にして変わった。

「僕、そんなにヤバい?メガネ外したら。正直に言って良いよ」

「うん。凄いヤバかった。ちょっと怖かった…かも。だけど、格好良かったよ」

「あぁ……そう。そこまで言わなくても大丈夫だったんだけど……」

恥ずかしそうに、藍が目を泳がせた。

「だって、正直に言って良いよって…」

「まぁ、言ったケド…。もう、良いよ。何でも無い」

「結構雑にまとめたね」

「……………」

「……………」

「「ぷっ……。アハハハ」」

何だか今までの事が全部可笑しな事に思えて2人で笑った。

キーンコーンカーンコーン

「あっ。一時限目終わった。優花、戻ろうか?」

「うん。そうだね。……ねぇ、藍」

「何?」

「ありがとう」

お礼を言いたかった。藍に。

「何で?僕、何もしてないよ」

「私が泣いた時に背中をさすってくれて。あれだけで私、凄い安心したよ。ありがとう」

「別に……」
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