7人のメガネ男子にごちゅーい!
「神社で、一番偉い男だ!!」

「えっ?じゃあ、神様ですか……?」

優花が、絶対違うって事を真顔で聞く。……天然すぎでしょ……。まぁ、純粋で可愛いけど…。

「………アハハハ!!お嬢さん面白いね!神様じゃなくて、神社を管理するうえで一番偉い男って事だ。そして、海乃の親友だ」

「えっ?愛美の……?」

「違う、違う。それは、海乃の孫。愛美ちゃんのおじいちゃんと親友だ」

「えっ?!あっ君の?」

優花が、大きな目をまん丸にする。

「あぁ。敦のな」

「うわぁ。こんばんは」

「挨拶遅すぎだろ。てか、おっさんの正体が良く分からないんだけど?」

風真が、おじさんの前に立ちはだかる。

「お前らの学園長の親友だ!お前らの、安全を見守れと、言われたんだよ」

「あぁ。そういう事か。…わざわざ、ありがとうございます」

蓮が、おじさんにお辞儀をする。

「って、事で、ちゃんと神社でお参りをする時は、やり方があるんだ。ちゃんと見てろよ?」

パパッと、お参りをしていく。

「わぁ。おじさん凄いですね~」

優花が、拍手をする。

「そんな事、あるぜ。お嬢さん。見てただろ?ほら、早くお参りしてこい。お嬢さんは可愛いから優しく教えてあげるぞ!」

「変態オヤジが……」

ちょっ、風真…。本当の事言い過ぎ…。

「ほら、早くお参りしろ」

「ぇっと…」

「お嬢さん、ここでは、こうしてから歩くんだよ」

おじさんは、優花にゆっくり丁寧に教えていく。……地味に優花に触るなよ。変態糞オヤジが……。

「で、こうして…。お願い事を心の中で願うんだよ」

僕達、皆は目を瞑って願い事を心の中で願う。
『優花が幸せになりますように…』

「で、最後に、こうしてから。ありがとうございますって言っといた方が願い事が叶う率が高くなるんだ!」

「「ありがとうございます」」

皆の声が、静かな神社に響く。

「で、大丈夫だ!」

「おじさん、ありがとうございます」

「いやいや、全然こんなの、朝飯前だ!」

おじさんが凄い照れる。…優花って、おじさんまで虜にするの?

「…帰るぞ。幼児体型…」

風真が、優花の腕を引っ張る。ぁれ?風真が分かりやすく嫉妬してる?

「ちょっと待て!…お神籤をしていきなさい」

おじさんが、お神籤箱を持ってくる。

「ありがとうございます」

要が、おじさんからお神籤箱を受け取る。

「誰から、やる?」

「じゃあ、ジャンケンで負けた人からで」

「「ジャンケンポン」」

「あっ、一発目で俺が負けた」

蓮が、アハハっと笑ってお神籤箱を振る。

「おじさんが、呼んであげよう」

「いや、大丈…」

蓮の言葉を無視して、お神籤の結果を見る。

「おぉ、中吉だ。えっ~と、恋愛がだな…」

「もう、本当に良いですって」

「『好きな人がいるなら、もっと積極的にアタックすると◎』だってよ…。良かったな、兄ちゃん。もっと積極的になれよ!」

「………はぃ」

蓮、顔真っ赤…。優花の事見れてないし。

「「ジャンケンポン」」

「「あっ、俺…」」

要と、直樹が負ける。

「じゃあ、直樹最初に引きなよ」

「あっ……うん。ありがとう…」

直樹は恐る恐るお神籤箱を振る。

「ほれ、貸しなさい」

おじさんが、直樹の手から勝手に取り結果を見る。

「……小吉だ。えっ~と、恋愛がだな『積極的過ぎると×。遠くから、静かに見てると何か良い事が…』だってよ。まぁ、兄ちゃんウザそうだもんな!気をつけれよ」

「おじさん、酷っ!?」

「本当の事言っただけだよ」

「てか、何で恋愛運だけ、読むんだよ。おっさん」

「確かに。何で?」

風真と、僕でおじさんに聞く。

「そこの、兄ちゃん以外の男は皆好きな女の子がいるからだよ。しかも、皆して同じ女の子が好きなんだからな。ライバルの恋愛運位覚えとけ」

おじさんが、指を指したのは、会長。確かに、会長だけ好きな人がいない。
それに、僕達の好きな人は皆重なってる。

「何で分かるんだ?」

「お前らを見てたら、好きな女の子ばかり見てるからじゃないか」
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