7人のメガネ男子にごちゅーい!
「ぅわっ……。藍、すげぇ怒っちゃってる…」

直樹君は、顔を真っ青にして苦笑いをした。

「……直樹君、何かしたの?…藍の顔、凄い怖いね……。あっ、何か藍が口パクしてるよ?」

うーん。……あまり、よく分からない……。

「……………」

「直樹君、何か分かった?私、全然分からない……」

「後で覚えてろ。殺してやるからな。……って言われた……」

流石、幼なじみ……。口パクが通じてる……。ってか、藍怖っ!!

「あははは……。大丈夫……?」

「大丈夫じゃない…かも…」

「そうだよね…。藍、あの顔絶対本気だよね……」

「はぁ……。今日、俺の命日になるかも……。優花ちゃん、ちゃんと俺のお葬式来てね……。今まで、ありがとう……」

直樹君は凄いブルーな声で、私に伝える。

「なっ、直樹君…そこまで…。それに、藍は優しいから、殺すまではしないよ。…シめるだけだと……」

「藍のシめるは、普通じゃないんだよ……。うん。普通じゃないね……」

「確かに、そんな感じするね……」

「……そう……でしょ?俺、マジで殺される……」

「だっ、大丈夫だよ。私が、出来る限り助けるから…。ねっ?」

「ぅぅう……。優花ちゃん……。もう、本当に優花ちゃんは、天使だ……。いや、女神様だね……」

「あっ、ありがとう……。って、直樹君、藍にシめられた事あるの?」

「一回だけ……。俺が、藍の大事な大事な大事な大事なデータを全部消去しちゃった時に……」

「どんなデータだったの?」

「えっとね……。データというか……。藍の家族から貰ったメールとかを全部消去しちゃった……。藍は、家族を大切にしてるから……。でも、決してワザとじゃなかったんだよ!その日から、何年間も口を聞いてくれなくて……。で、やっと今年藍と、何年間ぶりに話す事が出来たんだ……」

「へぇ………」

今年、やっと……。どれ位、藍は家族を大切にしているんだろう?……でも、藍は直樹君の事を、ちゃんと許したんだね……。
やっぱり、幼なじみって…そういう関係なのかな?

「俺、本当に酷い事しちゃったんだよ……」 

「そっか……。でも、藍は、ちゃんと許してくれたよ?今、藍と直樹君は話せてる。だから……大丈夫だよ。……直樹君が、今日やっちゃった事も、許してくれるよ」

「いや、でも。……今日のは、流石に……。無理かも……」

「どうして?」

「藍が、初めて心から好きになった人に手出そうと…したから…。…って言ったって俺も、手出した人は、初めて心から好きになった人だし……」

「えっ?2人とも、同じ人好きになったの?!それ、大変だね……」

「2人どころか、要も、蓮も、風真も、雪斗も……。会長以外皆……。その人の事、好き……」

「ぅゎ……。殆どライバルなのに、何で、あんなに仲良いの?」

「だって、まだ皆…その子に手出したらダメな決まりだから…。会長が、ある行動をするまでね……」

「直樹君、そのある行動って何?」

「うーん。これは、ちょっと厳密な秘密だから……。でも、多分、優花ちゃんが、もっと頑張れば……。分かるよ……?」

「やっぱり……。皆…同じ事言う……。どう、頑張れば良いのかも教えてくれないしさ……」

本当に…ある行動って何なんだろ?…ずっと気になってるのに…。教えてくれないし…。私にダケって……。
< 86 / 152 >

この作品をシェア

pagetop