7人のメガネ男子にごちゅーい!
時間は、本当に切ない位に過ぎるのが、早くて……。もう、皆はお休みの時間の為、自分達の部屋に戻る。

私と、藍は自分達の部屋に戻って、まだ眠れないって事で、二人でトランプをする。

「……………。………………」

藍って、本当に何でも強い……。私は、今負けそうになってる……。

「………っ。……あぁあ、負けちゃった。藍って、本当に何でも強いよね……。何で、そんなに強いの?」

「ふふっ……。優花が、弱すぎるんだよ……」

「そうなのかな……」

藍は、本当に強いと思うんだけどな……。

「じゃあ、次は何をする?」

「うーん……。お話しようよ!」

「うん。良いよ……。で?何を話すの?」

「えっとね……。じゃあ、藍の初恋って、いつなの?」

頭に、きたのが、こんな一般的な質問だった……。

「僕?……僕は、今年の4月だよ?」

「えっ?って、事は今の好きな人が初めて心から好きになった女の子なの?」

「……何で、それを?」

「えっと……。………ね」

これ言って良いのかな?……直樹君に聞いたって……。

「ふーん……。直樹から聞いたんだ……?」

「えぇぇ?!何で、考えてた事が……」 

「優花は、顔に出過ぎなの……」

「ごめんなさい……」

藍って、本当に何でもお見通しなんだな……。藍の弱点が、見当たらな……。あっ、冷たいのが、苦手だったんだっけ?

「僕の、弱点は冷たい物以外にもあるよ。香水臭い女の子とかね……」

「へぇ……。……って…えぇ!?また?!」

「ん?何が?」

「いっ、いや、何でもないよ……」

「そっか……」

「うん。……じゃあ、また質問良い?」

「良いよ?」

「藍って、直樹君の事嫌い?」

「うん。大嫌い。心から大嫌い」

「そっ、即答だね……」

やっぱり、嫌いどころか、大嫌いなんだね……。

「直樹は、約束を破り過ぎなんだよ…。僕の大切な人に手出すなって、言ったのに出そうとしてたしさ……」

「観覧車で、直樹君言ってたよ。それ。凄い、反省してた」

「直樹が?反省……?見たこと無いよ。反省してる所何てさ……」

藍は、顔に眉間のしわを寄せる。

「多分、直樹君は、表に出すのが苦手なんだよ?だから、いつも空回りして、失敗して……」

「……………」

「だから、直樹君が失敗したら……。藍が許してあげるだけで、直樹君は嬉しいと思うんだ。私は、ね……」

「………うん」

「良かった。分かってくれて……。じゃあ、もう12時に近いから寝よっか!」

「そうだね。もう、遅かったね」

「じゃあ、電気消すね?」

「うん…。ありがとう」

私は、藍がベッドに入ったのを確認して、部屋の電気を消す。

「お休み。藍」

「お休み。優花…」

私は、目を閉じる。……藍の方から、ちょっとゴソゴソっと音がする。

「ねぇ、優花……」

「何?」

「ありがとう……」

「…………?……どっ、どう致しまして」

何で、お礼言われたのかな?……私、何かしたっけ?
まぁ、いっか……。寝よっと……。

「スースー」
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