7人のメガネ男子にごちゅーい!
「今日の、晩ご飯何にしよ?」

今日、ジャガイモ安いし…。豚肉も安い……。人参も安い……。
カレー?…豚汁も良いな……。どっちにしようかな……。

「うーん……うーん……。……よし!カレーにしよう!!」

カレーは、2日間位ご飯に困らないし。……ちょっと、飽きるけど……。でも、お財布に優しい料理でもある!

「また。今度、豚汁にしようかな……。あっ、肉じゃがも良いな……」

よし!……今度、肉じゃがも作ろうっと!

「あっ、お米も買わないと!牛乳も、確か、少なかったんだよな…」

今日は、凄い荷物が重くなりそうな予感だな……。……こういう時に、雪斗がいたら、助かる……って、雪斗の事利用したら駄目じゃん!!

私の馬鹿……。でも、重い……。男手ってやっぱり、いつでも必要だな……。せめて、男の子に産まれていれば……。

「いけない。いけない。……ブルーな気分は吹き飛ばさないと……」

今日は、特別に奮発してお菓子でも買おうかな……。

「よし!さっさと買って、家に帰ってカレーを作るぞー!!」

小さい男の子が、私の事を冷めた目で見てきたのを、気付かないフリをしてお会計の所まで、カゴを持って行く。

「合計3527円です……」

「……………」

私は、五千円を出して、お釣りとレシートを貰う。

「よいしょっと……。くぁ……。お米重いよ……」

それに、牛乳も豚肉もお菓子も卵も……。あぁあ、もう!全部重いよ……。荷物、重いよ……。持ちたくないよ……。

「ちょっと、近くの公園で休むか……。重いし……」

私は、スーパーから出て、5分位の所にある、結構大きな公園のベンチに座る。

「ふぅ……。重かった……」

ぐたぁっと、ベンチに寄りかかる。……あっ、ヤバい……。もう、5時近かった……。早く帰らないと……。

「………はぁ」

大変だな……。今日は……。
ゴールデンウイーク中、遊びすぎて若干五月病に掛かり始まってる……。

「…中……山……優、花……?」

「…………へっ?」

後ろから、男の子に名前を呼ばれる。同い年?いや、年下かな?

でも、……誰?……知らない……。私は、怖くなって買い物袋を持って帰ろうとする。

「ちょっと……。待って……」

知らない男の子に、手首を掴まれる。

「何ですか?……誰ですか?……何で、私の名前知ってるんですか?」

「質問……。多くないですか?」

「あっ、ごめんなさい……」

って、何で私が謝ってるの?

「でも、……。写真より、綺麗……」

男の子に、頬を撫でられる。

「ちょっ……」

「…………。僕と一緒に、……来てくれませんか……?」

「どっ、どこに……?」

「……………」

男の子は、黙る。

「あの……。今日、もう帰らないと駄目なんですけど……。……えっと、さようなら……」

私は、男の子の手を、手首から外して帰ろうと、男の子の横を通る。

「待って……。行かないでよ……」

グイッと、腕を引っ張られて抱き締められたかと、思ったら、バチバチッと背中に何かを当てられる。私の目の前は、暗くなり気を失う。
< 90 / 152 >

この作品をシェア

pagetop