7人のメガネ男子にごちゅーい!
「あーあ。そうなんですか。もし、好きって言ったら愛美の好きなタイプを教えてあげようと、思いましたのにねー」

「………?!……別に好きじゃねぇけど、聞いてやる。教えろ……」

「ふふっ……。……愛美の大切な人を傷付けない人です……。まぁ、もう、総長様は、無理かもですね。私の、事襲ったから」

「なっ………!!!!」

総長様は、顔を真っ青にする。

「ふふっ……。冗談のようで、冗談じゃありません。半分冗談ですけど……」

「どっちだよ……」

「だから、冗談のようで、冗談じゃありません。半分冗談ですけど……」

「もう。いい……」

「ふふっ……。私の事捕まえて後悔してますよね?」

当たり前だ。私、うるさいし、ウザイし。人使い荒いし……。

「まぁな……。……なぁ、中山優…」

「南愛君!今度は、どんな絵本読む?」

「話を聞け!」

「…………?」

「お前…アイツだけか?助けて来るの…」

「仲間は、いると思いますよ?」

流石に、生徒会の皆は来ないよね……。来たとしても、雪斗だけ……。

「ふーん。…仲間以外は?…仲の良い友達とか…」

「来ないです。絶対に…」

「いや、来るな……。お前の目見てたら分かる……。お前って…意外に周りから愛されてるんだな…」

「一言余計だ…」

あっ、口悪くなっちゃった……。

「…………。お前…マジでシめるぞ?」

「勝手にして下さい……。愛美から、嫌われるだけですよ?総長様…?」

「チッ……。マジで、アイツ、男だったら、殴ってんのに……」

「俺が、変わりに殴る?」

「あっ、背の高い人、おかえり。カレー粉買ってきた?あっ、卵は?」

「何で俺は、こんな奴に使われてるんだよ……。なぁ、梓…助けてくれよ……」

「嫌だ。俺は、コイツ、苦手だ」

「梓まで……。南愛、この女のどこが、良いんだよ……。悪魔だろ?なぁ、悪魔って言ってくれよ……」

「ん?やたしいとこおーと、かわいいーとこおー!」

「あはっ、南愛君、ありがとう!お姉さん嬉しいよぉ!」

私は、勝ち誇った目で、背の高い人を見る。…背の高い人は、顔真っ赤にして、どこかに、消えていった。

「………。アイツ、まさかの、コイツに落ちたのか…?」

「ん?落ちた……?何それ、総長様」

「てか、さっきから気になってんだけど、何で総長様?」

「嫌味だから。偉そうにしてるし」

「……………」

「じゃあ!南愛君!お姉さん、カレー作ってくるから、お利口さんで待っててね!」

「うん!わかったー!」

「総長様、キッチンどこですか?」

「あ?…そこの、角曲がったらある」

「総長様、今、ここにどの位の人がいますか?」

「………?10人だ」

「総長様も、いれて?南愛君とかも、いれて?」

「………?あぁ……」

「分かりました。じゃあ、キッチン借りますね?」

「好きに使え……」

「じゃあ、遠慮なく」

私は、総長様に言われた通りに角曲がって、キッチンに入る。

「………。汚っ!!?」
これは……。掃除してから……10人分のカレー作るか。

「よし!頑張ろう!」

私は、一人で拳を上に上げる。
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