7人のメガネ男子にごちゅーい!
ドンッと、尚矢にベットに倒される。尚矢は、部屋の鍵を閉めてから私に近寄る。尚矢の顔が目の前まで近くなる。

「お前って、本当に馬鹿アホ女だよな?ホイホイ、あんまり男に着いていくなよ…。いつか、襲われるぞ?」

「…………?もう、襲われてるじゃん。……あの、男の子にさ。……背中にスタンガン当てられたんだよ?完璧に、襲われてるから」

襲われる瞬間を思い出して、背中の傷が少し、また痛くなる。

「そういう事じゃなくて……。えっ?何?まさか、知らないの?」

「………何を?」

「まぁ、いっか…。どうせ、もう知る事になるし…」

「…………?」

「お前って、無防備だよな……」

「…………?」

「……その本当に分かってない顔が本当にムカつく……。滅茶苦茶に、壊してやりたくなる……」

尚矢の唇が私の唇に、近くなる。その時、もう一つのドアが開く。

そこに、いたのは、眠い目を擦って、ぬいぐるみを抱き抱えてる南愛君だった。

「おにーたん……?おねーたん……?何ちてるの?」

「南愛……」

尚矢が溜め息混じりの声で、南愛君の名前を呼ぶ。

「……………」

「南愛…もう、寝ようか…?」

「うん……。ねんねする……」

「ていうか、ベット広いね……。3人一緒に寝れそう……。川の字で、寝ようよ!南愛君が真ん中で!」

「あぁ……。そうだな……」

でも、いざ一緒に寝ると狭かった。……悩んだ末、南愛君は、尚矢の上で寝る事になった。

「……………」

「……………」

「スースー……」

南愛君の、寝息だけが聞こえる。たまに、車のエンジン音も聞こえるけど、直ぐに、どこか遠くに消えていく。私は、眠れなくて、南愛君の方を見る。

「可愛い……」

寝顔が、天使みたい……。藍も天使みたいだけど……。今思ったけど、尚矢って風真君と性格が似てるような……。

「んだよ……。何見てきてんだよ……」

「ちょっと……。私の友達と、性格が似てるなって思って……」

「ふーん……」

尚矢は、南愛君を起こさないように私に近寄る。

「ん……?何?」

「……………」

急に、手が暖かくなったかと、思うと尚矢が、私の手を握った。…その後、頬にキスをされる……。私は、ビックリして、体がビクッと震えた。

「俺、実は元生徒会委員…」

「えっ?そうなの?」

「あぁ…。お前、生徒会委員なんだろ?でも、まだお前、生徒会委員での決まり知らないだろ。…ある行動って言われて教えてもらってないだろ?」

「えっ?うん……。後、会長だけ、会長だけって言われてる……」

何で分かってるんだろ?……生徒会委員って、全校生徒知らないんじゃなかったけ?

「……生徒会委員で、三年に、なったら、次の生徒会委員のメンバーが知れるんだよ……。お前、途中で入ってきただろ?」

「うん……。途中から入った……」

「だよな……」

「でも、何で急に?」

「ちょっとな…。明日は、大変な事になりそうだなっと思って…」

「何で?」

「明日、お前の事助けに生徒会委員全員くるからな…」

「えっ?…そ、う…なの…?」

何か、眠くなってきた……。

「あぁ……。……眠いなら、もう寝ろ」

「うん……。ありがとう……。お休み……」

「お休み」

私は、ゆっくり目を閉じる。明日が、早くこないかなっと思いながら……。尚矢が、ぎゅっと手を強く握ってきた。私は、出来るだけの力で、握り返す。お休み…なさい…。
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