貴方に愛を捧げます。
「ん?
あぁこの本か…
俺もこの本の内容は前々からくだらないと感じてた。
けど、ルシャーナが一番美しいって書かれてるのには少し驚いた。まぁたしかにルシャーナは兄弟の中で一番綺麗だからな。」
そして今ルシャーナを綺麗だと
笑いながら言いルシャーナの自室で勝手にくつろいでいるのはルシャーナの双子の兄の
ルイス・アビリアード
「ルイスお世辞はいらなくてよ。それに私なんかよりアリアナお姉様やお母様の方が美人だわ。」
「ハァー。
ルシャーナって少し無自覚入ってるよな。」
「無自覚…
ほんとに失礼だわ。
私は無自覚ではないわ。
無自覚なのはアリアナお姉様とお母様よ。」
「この無自覚は母様譲りだな。」
「そんなことより明日ルイスの婚約者のサラ様この城に来るのよね?」
ニヤリとルシャーナはした。
ルイスの婚約者は隣の国である
アザバリ王国の第1王女の
サラ・アザバリ王女
年は15歳。
アザバリ王家の現在の王と妃の間にはサラ王女以外お子がいない。となると跡継ぎの王子が居ないのだ。
そのためルイスがアザバリ王国に嫁ぎ婿養子としてアザバリ王家に迎えられアザバリ王国の王となるのだ。
ルシャーナはルイスが王になりあまり会えなくなることを陰で寂しがっていたりする。
「あぁ。
政略結婚なんて俺はイヤだ。」