貴方に愛を捧げます。
「そうか…
ララありがとう。
じゃぁまたな。
ルシャーナ。」
手をヒラヒラさせながらララに
ルイス様!!と手をヒラヒラさしたことを咎められ苦笑いしながらルイスは部屋を出ていった。
「ハァー。
やっと嵐がどこかに行ったわ…
ところでララどうかしたの?」
ララとはルシャーナ専属の侍女の
ララ・ファスタ
ファスタ家は古くからアビリアード王家専属の侍従や侍女として仕える家系。
ルイスの侍従のジャダンはララの兄なのだ。
「えっとですね…
明日ルイス様の婚約者であるサラ様が来られると言うのは知ってますよね。
それでですね…
急なのですが…」
ルイスの婚約者が来ると言った後歯切れが悪くなった。
「ルシャーナ様落ち着いて聞いてください。
ルシャーナ様の婚約者様が来るとか…
それと王様がルシャーナ様をお呼びなっています。
たぶんこの事かと思います。」
ルシャーナの婚約者は実はまだ決まって居なかった。
末娘のルシャーナを王を筆頭に皆が溺愛し過ぎ、また王が嫁に出すのが辛かったというなんとも親バカな理由なのではあるが…。
それが急に決まったのだからルシャーナも驚いて固まってしまった。
「あの…
ルシャーナ様大丈夫ですか?」