貴方に愛を捧げます。
「えぇ、大丈夫よ。
少し混乱しただけ。
これからお父様のところに
行きましょうか。」
ルシャーナが微笑みながら言うと
「はい…」
複雑そうな顔をしたララが言った。
―――――――
ハリザナ王が仕事をしている執務室の前にルシャーナとララはいた。
コンコン
「ルシャーナ様をお連れいたしました。」
「そうか。
入れ。」
ガチャ
「失礼いたします。」
「私の可愛い娘ルシャーナ、
急に呼び出して済まない。」
申し訳なさそうな顔をするハリザナ王。
「お父様。
そんなことお気になさらないでください。
それでご用とは…」
「あぁ。
ララから少し聞いているかもしれないが明日のパーティーにルシャーナの婚約者が出席することになった。
1ヶ月くらい前に婚約者が決まったのだが言いたくなくて黙っていたらすっかり言うのを忘れていてな…
アリアに怒られたよ…
いやぁ、怖かったな…
それでなんだが…
明日のパーティーで婚約発表をし明後日ルシャーナには悪いが婚約者の国にに行くことになった。
ルシャーナ本当に済まない…」
「また、お母様に叱られたんですか?
懲りないですね…
相手を誰か教えてくれないのですか?」