貴方に愛を捧げます。
「分かりました。
ルシャーナ様…
元気を出してください。
ジョフィード様のことは好きで今の複雑なお気持ち私にも分かります。
けれど、ルシャーナ様が暗い顔をされたら皆様が心配されますよ。」
ルシャーナが婚約に乗り気でない理由は恋い焦がれている相手がいるからである。
ルシャーナの想い人とはユリアの兄でサリーナ王国の第一王子の
ジョフィード・ラナドライド王子
人間離れした美し過ぎる顔で190くらいある身長でスタイルがとてもいい。
また、頭もとてもよく剣術にもたけた何でも出来る王子様だが…
その容姿、肩書きから女性がとてもよってくるせいか愛妾がいるのだが女ぐせが悪い。
また愛称が゛冷酷な王子゛となるほど、とても冷酷な王子であった。
しかし、あることがきっかけでルシャーナはジョフィードに惹かれていた。
「そうね…
ララありがとう。
だけど少しの間だけ許して?
今本当に辛いのよ…
昔から分かっていたけど本当に叶わない恋だと実感するととても辛い。」
「ルシャーナ様…
私にも出来ることがあれば言ってくださいね。」
優しい笑顔で言ったララを見て
ルシャーナは美しく微笑した。
「ユリアの部屋はたしか北の塔の客室よね?」
「はい。
ルシャーナ様いつも行かれているのに急にどうされましたか?」
「ちょっと動揺しちゃって冷静に考えれなくて…」
王女としてあるまじき事だと思ったのか苦笑をするルシャーナ。
「そうでしたか…
では、ルシャーナ様行きましょう。」