貴方に愛を捧げます。
コンコン
「ユリアー?
ルシャーナだけど今大丈夫ー?」
「ルシャーナ!?
入っていいわよ。」
ガチャ
「ユリア…
遂に婚約者決まったみたい…」
「えっ…?
ほんとなの!?それ…
誰との婚約なの!?」
「分からないの…
明日のパーティーで分かるみたい。
けど、辛い…」
今にも泣きそうな顔をしながら言うルシャーナ。
泣くなんて全くと言って良いほど泣かないルシャーナにララとユリアは一瞬戸惑った。
「そう…
ルシャーナ元気だして?
昔から分かってたじゃない、この恋は絶対に叶うはずのない恋だということ。
しかも、私のお兄様だけどあんな冷酷で女ぐせが悪い男なんてやめといたほんがいいよ!!
って言っても私たち自信が婚約決めれないんだけどね。
だから、婚約者を好きになる努力をしてみたら?」
人懐っこい笑顔で言うユリア。
「ルシャーナ様?
いつも言っておりますが私はルシャーナ様にずっと仕えていきます。
なのでいつもの笑顔で居てください…」
ララがそういった瞬間…
ルシャーナの瞳から涙がこぼれ落ちた。
それを見たユリアはルシャーナを優しくそして強く抱き締めた。
「ありがとう…
ユリア、ララ…
もう少しだけこのままでいさして…
今は辛くて仕方がないの。」
「えぇ、いいわよ。
泣きたいときには泣きなさい。」
そう笑顔でユリアは言ってきつくルシャーナを抱き締めた…
するとルシャーナは声をあげながら泣き始めた。