~時代を超えた恋~
「ふざけるな!」

ふざけるな?

「私は決してふざけてなんてない!
土方さんこそ、なにやってるんですか?疲れてるんでしょう?本当はやりたくないんでしょう?怖いんでしょう?
優しい土方さんがこんな事できるわけない!少しぐらい頼ってくれてもいいじゃないですか!なにがふざけるな!ですか!土方さんの方がよっぽどふざけてますよ!全部1人で抱え込んで…
なんで言ってくれないんですか?

辛いって…

私は…彼方の娘なんですよ?」

そう言い終わると土方さんは今にもーー

ーーーー泣き出しそうな顔をしていた

「なんで…気付くかなぁ…お前は…」

そう言うとポンっと頭を優しくたたいて

「わかったよ、だけど無理はすんなよ」

と言って微笑んだ。

「「わ…………」」

「なんだ?」

あーあ、いつもの顔を戻っちゃった。

「さぁやさん、準備はできてますからね」

そう言って沖田さんは抱きしめるような

ポーズをとった。

「はい、ありがとうございます」

そう言うと私は志士の前に出た。
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