~時代を超えた恋~
「彼方…誰ですか?」

「私は……」

「ちゃんと言ってください」


「………桜花紗綾…」

「まるで女の子みたいな名前ですね。」

……は?

チラッと自分の格好を見る。

男の着物にショートのウィッグ。

……そこはスルーで…

「どうやって書くんですか?」

そう言って沖田さんは紙とペンを出して

きた。

そこに自分の名前を書く。

「……さあや?」

「さやです」

「じゃあさぁやさんですねっ」

は?

「これから屯所にきてもらいます」
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