~時代を超えた恋~
「両者構えて」

「はじめっ」

沖田さんが真剣な顔つきになる。

……隙がない。

「久しぶりに楽しめそうだな」

そう言って紗綾はニヤリと笑った。

「こないならこちらから行きますよっ」

そう言って沖田さんが地面を蹴り

木刀を振り落としてくる。

それを木刀で止める。

「なっ!」

沖田さんが一瞬驚いた様な顔をする。

「沖田さんを止めるなんて…」

とヒソヒソと聞こえてくる。

そうゆう事か、と一人で納得する紗綾。

でも…やばいかも…

あの時の傷がちょっと痛む。

少し顔を歪ませるがすぐに真剣な顔つき

へと戻す。




< 30 / 184 >

この作品をシェア

pagetop