~時代を超えた恋~
紗綾side

ーーーーー

ーーー

ーー

『あんたなんか!!産まなきゃよかった!』

『お母さん、ごめんなさい!』

『お母さんだなんて呼ばないで!』

『ごめんなさい!ごめんなさい!』

わたしはいらないこ

ワタシハイラナイコダカラ…


ーーー

ーーーー

ーーーーーー

「さぁやさん?!」

目を開けるとそこには心配そうに顔を

覗き込んでいる沖田さんの姿。

「え……?」

「どうしました?すごい魘されてましたよ?」

「あ……」

……見ると汗でビチョビチョの着物

「なにか……嫌な夢でもみたんですか?」

ドクン

今まで見ていた夢が頭をよぎる。

「あ……」

「さ…やさん?」

そう言って顔を覗き込む。

ドキン/////

「全部抱え込まないでくださいね、僕の事、頼ってくださいね」

トクン…

そして私を抱きしめる。

「あ…私汗が……」

「平気です」

「そう……ですか。」

< 67 / 184 >

この作品をシェア

pagetop