~時代を超えた恋~
「お……たさん!!」

ん……?

「沖田さん!」

紗綾さん?

目を開けると心配そうな顔で覗き込んで

いる。

「ん…どうしましか?」

「……よかったです」

ポタリと僕の手に涙が落ちる。

「もうっ起きないかと……ひっく」

あ……お母さんの事があったからか…

「大丈夫ですよ。私はどこにも行きません。」

「本当ですか?」

「はい、」

「そうですか」

「だから、泣かないでください」

そう言ってまた抱きしめる。

「沖田さん…」

「どうしましたか?」

「ありがとうございます」

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