~時代を超えた恋~
「では紗綾はん……」

なんかお柚子さんにものっすごく

キラキラした目で見られてるような

気がする…

「お…柚子さん…?」

「少し、我慢して下さいね」

へ?我慢?

そう言って私の着ていた着物を高速で

脱がす。いや、脱がした。

それもこの場で。

沖田さんがいるま………

「ええええええええええええ!!!?」

って事は私今………

チラッと自分を見る。

「あれ?」

するとさっきとは違う着物を着ている。

そしてお柚子さんの手にはさっきまで

着ていた着物……

「さ、次は髪と化粧やね」

と言って違うところへ連れて行く

「え?」

え?化粧まで?

なんて考えているうちに…

「さ、終わったよ」

終わったみたいです。


「ほら、沖田はんの所いってきな」

と言ってお柚子さんはトンッと私の背中

を押してくれた。
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