~時代を超えた恋~
「さっぁやさんっ♪」

襖を開けると同時に言った。

「どうしましたか?」

どうしましたか?って…

呉服屋行こうと思ってなんて言えません

しねぇ……

「甘味食べに行きましょっ♪」

これなら着いて来てくれるでしょう。

「甘味ですか??もちろん行きますっ!」

やっぱり…

「じゃあ行きましょうか♪」

「はいっ♪」

無邪気ですねぇ…

そして門の前で息を大きく吸って言う。

「「ひっじかったさーん甘味食べに行ってきまーす」」

そう言うと顔を見合わせてクスッと笑っ

た。
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