ナルシストな関係
        
         
事務所を出て、右の角を曲がると、
人が沢山通る 商店街に出る。

商店街を歩き、出口が見える手前当たりを左に曲がると駅があり、
電車に乗って 5駅目の所で降りて、
歩いて 10分の所に
私の家がある。


う~ん…今日も先は長いよ…

あ゛!!!
今日 柔道の日じゃん;

柔道は、誰よりも強くなりたくて
5歳から習っていた大事な習い事だ。

思い出して 私は走りだしたが、


ドサッ…

『痛った~!』

誰かにぶつかってしまった挙げ句に、帽子が落ちた。


ぶつかった人に顔を向けると…

「あ!やっぱり君、アヤネちゃんだよね♪ぶつかって良かった♪僕と今からどっか行こうよ!」

脂ぎったデブな制服男だった。

キモい! キモすぎる!

そう思っていた束の間にキモキモ男に手を掴まれた。

だか、ここでまんまと
連れて行かれる訳にはいかない!

私はキモキモ男を背負い投げでやっつけた。

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