天使の歌

「俺は、天使に追われる者だ。俺に、邪悪な血が通っているから。」

セティの声は、僅かに震えている。

「俺は逃げ続けている。それが、天使達は気に入らないんだ。」

セティの銀髪が、風に靡く。

「だから天使達は、見せしめに、人間との混血(ハーフ)を殺そうとした。」

「……ぇ……?」

(それって、つまり。)

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