天使の歌

「?」

そっと顔を上げる。

誰も居ない。

なのに、人の気配が感じられる。

――懐かしい、気配。

「……ネスティ……?」

気付かない内に言葉が漏れる。

確かに それは、大好きな義兄の物だった。

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