ナピュレの恋【完】

「最初からそう素直になればいいのにー」


クスリと笑うその顔。


どっちが年上なのか分かんないくらい余裕の顔。


そして、あたしたちは結ばれた。


「ゆ、うや…」


「なつこ…」


二人の息遣いだけがリビングに響き渡る。


ベッドになんか行く余裕もなかった。


今すぐにでも裕也がほしくて“ベッド行く?”っていう誘いに“ここでいい”そう断っていた。
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