ナピュレの恋【完】
別れの真実
今は帰り道。
裕也と二人、手を繋いで帰る。
「なつこ、可愛かったよ」
「は、恥ずかしいこと言わないで…」
涼しい顔の裕也に対して真っ赤になるなつこ。
「お客さん来なくて良かったねー」
「うん…」
お店の看板の電気も消してたけど、いつもならまだやってる時間。
鍵は外からしか掛けられなくて、いつ入ってきてもおかしくない状態だった。
こんな経験はもう二度としたくない。