ナピュレの恋【完】
なつこの居場所
「好き…。ずっと、裕也が…好き…」
「え…なつ…」
「あ、花音来ちゃう!!じゃぁね」
そう言って走り去った、なつこ。
この時、どうして捕まえなかったんだろう。
捕まえて色々なつこが思っていること、考えてること全部聞けば良かった…。
家に無理矢理にでも連れて帰れば良かった…。
この時、俺は知らなかったんだ。
また、いつものようになつこに会えると思っていたから…。
俺は空港から電車に乗り自宅へと帰った。
いつものように5階を押してドアが開いた瞬間出て部屋へと向かった。