ナピュレの恋【完】
「んー、仕事でちょっと色々あってね。かなり落ち込みモードよ」


いつしか、なつこの定位置となった端っこの席に座り項垂れた。


「そうでしたか。では…」


そう言ってすぐに何かを作り出した。


「チョコレートソルジャーです」


出されたカクテルは透明に近いオレンジ色をしていた。


「あ、甘い香りがする」


チョコレートソルジャー。


名前の通り甘いチョコレートの香りがした。
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