ナピュレの恋【完】
なに、まだあたしが好きだとか言うわけ?
冗談じゃない。
「抜かなくていい!!」
なつこの言葉に秀二がビクリと肩を揺らせた。
彩花がデスクに手を付き後ろから秀二が…そういった格好だった。
「もう用は済んだから続きどうぞ?」
なつこは廊下に出ると、ゆっくりと振り返り
「あ、そうそう新山さん?仕事ミスしたらしいわね?気持ちいいのは分かるけど、仕事はちゃんとやりなさいね?」
―パタン―
ドアを静かに閉め、なつこは会社を出た。
明るい部屋の中ミスを指摘された彩花は、顔を歪ませることしかできなかった。