羽蝶蘭



「まぁ、潔く諦めちまえ。もう逃げらんねぇよー」



そういって、吸い終わったばかりなのにまた新しいタバコに火を付ける



…肺炎になって死ぬぞ




「怖いのか」





凛とした声が部屋に響く



「なにがですか」



マサキのほうに向き、問いかける



「族に関わってるとなると、襲われるかもしれねぇ。それが怖いのか」




決して、挑発などではない



どちらかというと…心配しているように聞こえる




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