羽蝶蘭



「はやくいってこい」



そういって唯一目立ない髪色の奴は目を閉じた。



限界だったんだろう。






「はぁ…ったく、いくぞ。チビもついてくんなら勝手にしろ」


「言われなくても勝手にしますー!」




ずっとそんな調子で、喧嘩している(ハルトが何かいって、アキラはそれを流しているのだが)取りにいったその日の私の不機嫌さは頂点に達していたという。








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