吸血鬼と歌姫と


「取り敢えず、この辺のJazz Barでも探して行こっか。
生まれ変わりなら、そこで歌ってるかもしれないよ?」



「そうだな。」



ただ...とルキが続けた。



「ただ?」



「ただ、新しい歌も作れ。
ミレイの歌を求めている客がいることも忘れるな。」



自分のことも頑張れってことか。



「ラジャー!」


右手を上げて頭に添えた。




「...ミレイ。」


もう一度、ルキに名前を呼ばれた。



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