吸血鬼と歌姫と
それからはルキが一人でBarを探すことになった。
理由は私が忙しくなったから。
あの日のライブがキッカケとなって、私は様々なライブに参加していた。
少しずつライブの規模が大きくなるのにつれて私は不安を覚えたけれど、そういう時に限ってルキはライブに来てくれた。
「大丈夫か?ミレイ。」
路上ライブの片付けをしているとルキがやって来た。
「ルキ!!
どうしてここに?」
「俺様が来たら悪いのか?
それより、ちゃんと休んでるのか?
今、ボーッとしてただろう?」