吸血鬼と歌姫と

うっすらとミレイが目を開ける。


「すまない、起こしてしまった。」


まだ意識がはっきりしていないのか、瞳だけを俺に向ける。



「ルキ??」


「あぁ。」


「ふふっ。
夢の中でもルキに会うなんて。
私...ルキのこと好きすぎるね。」


ミレイがゆっくり笑う。

夢だと思っているのか?


「なぁ、ミレイ?」


さっき言いたかった事を言う。
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